マーケットエンタープライズとWanderlustが展開するAI営業アシスタント開発プロジェクト

マーケットエンタープライズとWanderlustの事業提携

株式会社マーケットエンタープライズ（以下、マーケットエンタープライズ）は、東京都中央区に本社を構え、主にネット型リユース事業を展開しています。一方、株式会社Wanderlust（以下、Wanderlust）は、東京大学松尾研から生まれたスタートアップで、AI技術を駆使したソリューションを提供しています。今回、両社は共同でAIエージェントを活用した営業アシスタントの開発を開始し、売上拡大とサービス品質の向上を目指します。

事業提携の背景

マーケットエンタープライズは、「高く売れるドットコム」を通じて多種多様な商品買取を行っていますが、近年、事業の拡大に伴い、営業担当者のスキル向上とサービス品質の均一化が課題となっていました。特に、営業スタッフが異なるアプローチや質問の仕方により、顧客とのコミュニケーションにバラつきが生じてしまうことが多かったのです。そこで、Wanderlustとの提携に至り、AI技術を駆使してこの問題を解決することとなりました。

この共同プロジェクトでは、AIエージェントがインサイドセールス担当者と顧客間の会話をリアルタイムで分析し、効果的な提案や質問を生成します。これにより、経験が浅い担当者でも効果的に顧客対応ができる環境を整え、買取成約率を高めることを狙っています。

開発の概要

このたびのプロジェクトには2つの主要な施策が予定されています。

1. リアルタイム営業アシスタントの開発
AIエージェントを利用して、インサイドセールス担当者と顧客との会話を分析し、掲載する情報を元に状況に応じた有効な質問や提案を視覚的に提供する営業アシスタントを開発します。このシステムを活用することで、オペレーターの経験値に左右されずに適切な判断が可能となり、成果の向上が期待されます。

2. 教育・フィードバック機能の構築
優秀なインサイドセールス職の会話履歴を基に、営業担当者が効果的なトークスキルを身に付けられるような学習コンテンツを制作します。これにより、営業スキルの向上だけでなく、買取成約率の向上も見込まれます。

Wanderlustの紹介

Wanderlustは「Make Asia AGI Ready」というビジョンを掲げ、アジア地域におけるAGI（汎用人工知能）化を支援するスタートアップ企業です。多くのメンバーが東京大学、慶應大学、インド工科大学からの研修生を背景に持ち、高度な技術と豊富な経験を活かして、様々な業界の課題解決に取り組んでいます。同社はExcelなどの非構造化データをAIが処理しやすい形式に変換するプロダクト「WanderBase」を提供し、AI技術の普及にも貢献しています。

マーケットエンタープライズの事業展開

設立以来、成長を続けているマーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業に加え、メディア事業やモバイル通信事業も展開しています。2015年には東証マザーズに上場し、2021年2月には東証一部に、そして2022年4月にはプライム市場に移行しました。「高く売れるドットコム」を通じて約790万人のサービス利用者にリーチし、国際的な中古品買取市場でもプレゼンスを高めています。

今後も両社の協力によって、営業スキルの向上、ひいてはサービス品質や売上の拡大が実現することが期待されます。マーケットエンタープライズとWanderlustによるAIエージェント活用のイノベーションに、業界の注目が集まります。

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