ガンホー株主総会
2025-07-23 15:52:44

ガンホー臨時株主総会招集に関する提案内容と背景

ガンホー臨時株主総会招集に関する提案内容と背景



株式会社ストラテジックキャピタル(以下、SC)は、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(以下、ガンホー)に対し、臨時株主総会の招集を請求しました。本件は、ガンホーの業績や株価の低迷、経営陣の責任を問う重要な案件となっています。

1. ストラテジックキャピタルの提案



SCが提案した議題は、主に以下の2点です。

  • - 議題1: 定款一部変更(取締役解任決議要件の緩和)
  • - 議題2: 取締役森下一喜氏の解任

議題1の詳述: 定款変更の提案



現在、ガンホーの取締役を解任するためには、議決権の3分の2以上の賛成が必要ですが、SCはこの要件を会社法に準じた議決権の過半数に引き下げることを求めています。これにより、取締役の解任がより容易になり、経営の透明性や効率性が向上すると期待されています。

議題2の要点: 森下一喜氏の解任



森下氏は、ガンホーの代表取締役社長として、過去10年にわたり業績の低迷を招いた責任があると指摘されています。彼のもとで、ガンホーはゲームタイトル「パズドラ」以外のヒット作を生み出せておらず、業績の悪化が続いています。さらに、彼の報酬はこの10年で増加しており、業績に見合った貢献を果たしていないとされ、その責任も問われています。

2. ガンホーの業績と市場の期待



ガンホーは、過去10年間の株価パフォーマンスにおいて、業界大手に対して圧倒的に劣後しています。具体的には、株価は▲35%の下落であり、それに対し業界大手は+258%から+1780%の上昇を見せています。さらに、時価総額や営業利益においても低迷が続いており、業績の改善が見込まれない状況です。

時価総額は2015年には4,567億円でしたが、2025年には1,496億円にまで減少しています。また、営業利益は724億円から174億円にまで落ち込んでいます。

3. 森下氏に対する批判の静かなる集結



「一発屋」のレッテル



SCは、ガンホーが過去の成功に依存し、「一発屋」となってしまった責任は森下氏にあると述べています。彼がゲーム開発の権限を他のクリエイターに渡さず、自らの権限を拡大したことが、会社全体の成長を妨げていると考えられています。

株主価値の毀損



市場はガンホーの灯りが消えつつあることを感じ取っているようです。時価総額の9割近くが現預金の価値に集約されており、将来的なキャッシュフローの見通しが立たない状況が続いています。

4. 経営の透明性と取締役会の独立性



森下氏が指名した社外取締役の数は、取締役全体の数に対して3分の1にも満たない状況です。これは取締役会における独立性の欠如を招き、企業の透明性や信頼性が損なわれかねません。

5. 今後の展望



臨時株主総会の結果はガンホーの未来を大きく左右することになるでしょう。SCの提案が受け入れられれば、会社の経営体制や戦略に新しい風が吹き込み、株主価値の回復が期待できるかもしれません。株主の権利行使と企業価値向上のための対話が求められています。

詳細な議案については、今後特設サイトにて発表される予定です。この株主総会は、ガンホーが今後どう進化するかを大きく左右するイベントとなることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ストラテジックキャピタル
住所
東京都渋谷区東3-14-15MOビル6F
電話番号

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