三菱HCキャピタル子会社がCFMから新型航空機エンジン50基を発注
三菱HCキャピタル、航空機エンジンリース事業の拡大
86年に設立されたEngine Lease Finance Corporation(以下、elfc)は、アイルランドを拠点とし航空機エンジンリース事業を展開しています。この度、elfcはCFM International(以下、CFM)との直接購入契約を交わし、新型航空機エンジンLEAP-1AおよびLEAP-1Bを合計50基発注しました。この契約は、航空業界における新型エンジンへの移行の流れの中で重要な意味を持つものです。
エンジンの特徴と市場の動向
新たに発注されたLEAPエンジンは、次世代航空機のエアバスA320neoファミリーおよびボーイング737MAXに搭載される予定です。これらのエンジンは、従来のナローボディ機に搭載されているエンジンと比較して、燃費が約15%向上し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減することができます。また、エンジンの騒音も大幅に低減されており、環境への配慮が一層進んでいます。
現在、航空業界では新型エンジンへの需要が高まっており、elfcはこのトレンドを捉え、需要に応じたエンジンの保有拡大を狙っています。加えて、elfcは2017年に子会社化したINAV LLCを通じて航空機エンジンパーツアウト事業への参入も果たしており、事業の多角化を図っています。
環境意識の高まり
ELFCの成長戦略は環境に配慮したものであり、2023〜2025年の中期経営計画においても、環境・社会・経済的課題の解決を念頭に置いています。航空事業は、特に成長が期待されるセグメントとして位置づけられており、Jackson Square Aviationとの連携により、航空機リース事業や航空エンジンリース事業の更なる成長を目指しています。
この契約は、elfcが新型エンジンの保有率を高める重要なステップとされ、持続可能なビジネスモデルへの移行に寄与することが期待されています。さらに、環境負荷を低減することは、業界全体の課題であり、elfcはこの問題に積極的に取り組んでいく方針です。
業界全体への影響
三菱HCキャピタルグループとしても、航空業界における課題解決が企業価値向上につながると考えており、顧客やパートナー企業との協力を強化していく意向です。業界全体が環境問題に対して真剣に取り組む中、elfcが果たす役割は一層重要になっています。
まとめ
今後、elfcは新型エンジンを通じて低燃費なエンジンポートフォリオの構築を目指し、航空業界の環境負荷低減に貢献していく予定です。これにより、より持続可能な航空業界の実現が期待されます。新しい航空機エンジンの導入は、業界の変化に対応する重要な一歩であり、今後の成長に大いに寄与することでしょう。これからの展開に注目です。
会社情報
- 会社名
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三菱HCキャピタル株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング
- 電話番号
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03-6865-3000