「第17回日本マーケティング大賞」受賞結果を発表し、新たな挑戦を鼓舞する

第17回日本マーケティング大賞の受賞発表

公益社団法人日本マーケティング協会は、2023年6月12日に東京都港区の品川プリンスホテルで「第17回日本マーケティング大賞」の表彰式を開催しました。この賞は、生活や文化の向上、さらに経済や社会の活性化に寄与するマーケティング活動を評価することを目的として2007年に創設され、毎年多くの企業や団体がその成果を競っています。

表彰式の概要

式典では、実行委員会の藤重貞慶委員長が挨拶を行い、「日本におけるマーケティングのプレゼンス向上に貢献していきたい」という旨を述べました。また、選考委員会の坂本裕寿委員長が選考の経緯を説明し、今年は特に問題意識の高い多くの応募があったことを報告。選考においては半年間にわたる厳正な審査を経て、グランプリ、準グランプリ、奨励賞、地域賞の計10件が選出されました。

受賞プロジェクトの紹介

グランプリ

今年のグランプリには、アサヒビール株式会社のプロジェクト「世界初・本物のレモンスライス入りチューハイ『未来のレモンサワー』の挑戦」が選ばれました。この商品の選考理由は、五感で楽しめる商品価値の提供に加え、原材料の調達から品質保証、装入設備の開発に至るまで多くのイノベーションを実現した点です。また、そのマーケティング力も高く評価されました。

準グランプリ

準グランプリには、株式会社マイナビが手がけた「座ってイイッスPROJECT」が輝きました。このプロジェクトは、アルバイトやパート従業員が「立ったり座ったりしやすい」椅子を開発し、労働環境や生産性の向上に寄与するもので、多くの支持を集めています。

奨励賞

奨励賞では、以下の5件が選ばれました：

- 「職場のロリエ」「学校のロリエ」
- エレキソルトスプーン
- 資生堂「ファンデ美容液」
- 「グラングリーン大阪」プロジェクト
- ツインバードリブランディングプロジェクト

これらのプロジェクトは、独自性や社会課題解決への貢献が評価され、各推薦基準に基づいて選出されました。

地域賞

また、地域賞も発表され、次の3つのプロジェクトが受賞しました：

- 関西地区『バルチカ03』
- 九州地区『日本の放置竹林を、資産に変える。ご当地クラフトメンマ「延岡メンマ」』
- 北海道地区『ミルクランド北海道「牛乳飲みてぇ!総選挙」＆「牛乳が飲みたくなるあんぱん」』

まとめ

『日本マーケティング大賞』は、社会のニーズやSDGsへの貢献がますます重要視される中で、企業や団体がどのように創意工夫を凝らしてマーケティング活動を展開しているのかを示す良い機会となります。受賞者たちのさらなる活躍に期待が寄せられる中、今年も新しい挑戦が生まれ、マーケティング活動の可能性が広がることを願っています。