新刊『リスキリング・人材戦略編』がついに発売!
リスキリングの第一人者、後藤宗明氏が執筆した新たな書籍『リスキリング 【人材戦略編】』が、2025年9月16日に日本能率協会マネジメントセンターから出版されます。この書籍は、氏がこれまで発表してきたリスキリングシリーズの第3弾、そして完結編となる重要な作品です。
本書は、これまでの2冊と密接に関連しています。初版『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』ではリスキリングの基本概念やその重要性について述べ、第2巻『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング 【実践編】』では、具体的な実践方法や年齢別の進め方が紹介されています。そしてこのたびの第3巻では、生成AIの進化、少子高齢化、人材不足という日本の労働市場が直面している課題に焦点を当てています。
2025年9月に発表される本書は、『リスキリング』シリーズの集大成であると同時に、企業や自治体の人事担当者、サービス提供者に向けた戦略が豊富に紹介されています。特に、リスキリングのプログラムを企業の成長戦略にどう取り込むか、実際の事例を交えながら具体的なアプローチが詳細に解説されていることが特徴です。
日本の人材開発に関する新たな指針
2025年7月には、厚生労働省が「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会報告書」を公開しています。この報告書では、労働市場における人材開発の重要な側面として、以下の3点が強調されています:
1.
視点:個々の状況に適した人材開発
2.
共同・共有化:複数企業による共同での人材開発
3.
見える化:職務やスキル、処遇を明確にすることでの情報共有
日本の労働市場は急速に変化しており、雇用システムや働き方も大きな転換を求められています。特に「終身雇用」や「年功序列」という従来の枠組みが崩れつつある中、企業や個人が“スキルを基盤にした働き方”を模索することが今後のカギとなってきます。
スキルベース組織の重要性
本書では、企業が持続成長を実現する上で注目すべき「スキルベース組織」の概念について詳しく論じられています。国内外の成功事例や、生成AIを活用した自動化スキル、ロボットとの協働スキルなども取り上げており、将来的に必要となる能力を明らかにしています。
また、少子高齢化への対応策として、欧米で注目を集める「ロンジェビティ・スキル」という新しい考え方も提唱されています。これは人々が長く働き続けられるためのスキルを意味し、リスキリングに力を入れたいと考えている経営者や人事責任者には必見の内容です。
現代の労働市場におけるリスキリングの意義
後藤氏は、リスキリングを「単なる学び直し」に留まらず、企業が主体となって労働者に必要なスキルを習得させる環境を整えることの重要性を強調しています。また、リスキリングの進化を「1.0から3.0」までの3つのフェーズに分け、現在は「リスキリング3.0時代」の真っただ中にいると述べています。
1.
リスキリング1.0(2000年~2010年代):EdTech市場の拡大とオンライン学習の普及
2.
リスキリング2.0(2010年代後半~2020年代):生成AIの発展とスキルの可視化技術の登場
3.
リスキリング3.0(2022年~現在):人的資本経営に基づくスキルベース組織への移行
まとめ
この『リスキリング 【人材戦略編】』は、リスキリングを真剣に考える企業の経営者、人事担当者、さらには自分のキャリアについて不安を抱える多くのビジネスパーソンにとって、まさに必読の書となるでしょう。最新の人材戦略や、進化する職業に必要なスキルを理解するための重要な手引きとして、多くの人々の知識を豊かにすることが期待されます。ぜひ本書を手に取って、未来のキャリアに備えましょう。