ソフトウェアテスト内製化の現状
2024-11-07 20:01:30

2025年の崖に向けた大企業のソフトウェアテスト内製化の現状を探る

大企業の9割以上が進めるソフトウェアテストの内製化



ソフトウェア開発が進化し続ける中、2025年が近づくにつれてその重要性が増しているテーマ、「ソフトウェアテストの内製化」。オーティファイ株式会社が実施した実態調査では、特に大企業におけるこの動向が顕著であることが示されています。この調査は、従業員数が1,000名以上の企業のソフトウェア開発責任者410名を対象に行われました。

背景にある「2025年の崖」問題



「2025年の崖」という言葉が示す通り、経済産業省のレポートでは、レガシーシステムの運用保守ができる人材の深刻な不足が課題とされています。この問題は、IT人材の不足に加え、外部の専門ベンダーにシステム運用を任せきりにすることで、システムがブラックボックス化し、ノウハウの蓄積が進まないことにも起因しています。企業が抱えるこれらの課題を解決するため、多くの大企業がソフトウェアテストの内製化に取り組んでいます。

調査結果の概要



調査によると、驚くべきことに、調査対象の企業のうち94.7%はソフトウェアテストの内製化を行っており、その内訳として「完全に内製化している」が39.0%、「一部内製化している」が51.7%であることがわかりました。これにより、内製化が主流の流れとなっていることが明らかです。

さらに、内製化に伴うメリットとしては、55.6%の回答者が「開発チームの品質意識が向上した」とし、51.3%が「開発チームの製品理解が深まった」と答えています。これには、コスト削減や製品の品質向上という定量的な成果にとどまらず、開発チームの意識構造にまでポジティブな影響が見受けられます。

新たな課題の出現



一方で、内製化のプロセスにおいては新たな課題も浮上しています。72.4%の回答者が「新たな課題が生じた」と感じており、最も多く挙げられたのは「社内リソースの負担の増加」で61.2%という結果でした。このことから、内製化の進展に伴い、人材やリソースに対する依存度が高まっていることが分かります。

課題解決の手段としてのテスト自動化



内製化の課題を解決する手段として、84.1%の回答者がテストの自動化が効果的であると考えています。テスト自動化を実施することで、変化に対応しやすく、開発チームが本来のクリエイティブな業務に集中できる環境を整えることが可能になるはずです。

今後の展望



また、ソフトウェアテストの内製化を支援するサービスがあれば利用したいという意向を持つ企業が約9割に達しており、内製化の進展が求められていることがうかがえます。内製化に取り組む企業は、新しい課題も抱える一方で、継続的なサポートを必要としています。

まとめ



今回の調査から、日本の大企業においてソフトウェアテストの内製化が進んでいることが浮き彫りになりました。いくつかの課題が生じていますが、これをテスト自動化などの技術で解決し、より効率的な開発環境を整えることが求められています。今後もこの動きが進む中で、企業はどのようにして品質の向上と開発スピードを両立させるのかが注目されます。

詳細な調査結果についてはオーティファイの公式サイトで確認できます。


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会社情報

会社名
オーティファイ株式会社
住所
東京都中央区東日本橋2丁目22-1クロスシー東日本橋ビル6階
電話番号

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