PRISM BioLabと小野薬品の創薬提携
株式会社PRISM BioLabは、小野薬品工業株式会社との創薬提携において、初回のマイルストンを達成し、その一時金の受領が確定したことを発表しました。両社の連携によるこの成果は、ガン領域における新たな治療法の開発に向けた重要なステップです。
創薬の共同研究プロジェクト
PRISM BioLabと小野薬品は、2024年4月25日に「共同研究及びライセンス契約」を結びました。この契約に基づき、PRISM BioLabは独自の技術である「PepMetics®技術」を用い、小野薬品が提案する創薬標的に対して共同で臨床候補化合物の創製に挑んでいます。
本プロジェクトは順調に進捗し、初回マイルストンの達成を受けて、PRISM BioLabは小野薬品から契約に基づく一時金及び共同研究費の受領が確定しました。この受領金額は、PRISM BioLabの2025年9月期の売上高に対して約80%に相当する規模となることが予想されています。
研究と開発の加速化
今後、両社は構造生物学及び計算化学的手法を用いて、さらなる臨床候補化合物の探索を推進する予定です。契約には各研究段階におけるマイルストンが設定されており、具体的な達成に応じてPRISM BioLabはマイルストン収入をも受領できることが定められています。
さらに、創出された臨床候補化合物が製品化される場合、PRISM BioLabはその売上高に対するロイヤルティを得る可能性があるとされています。
代表取締役のコメント
PRISM BioLabの代表取締役、竹原大氏は、「小野薬品が見出した従来困難とされている標的に対する創薬研究において、最初のマイルストンを達成できたことは大変嬉しく思います。次の段階に踏み出せたのは、両社の研究者の協力の成果であり、このような機会に感謝しています。今後も研究成果を創出できるよう全力で取り組みます」と述べました。
中長期的な成長に期待
この提携は、PRISM BioLabが持つPepMetics®技術の新たな発展を示すものであり、今後の企業成長と価値向上に寄与すると期待されています。PRISM BioLabは、引き続き小野薬品との関係を深化させ、共同研究プロジェクトを進展させながら、ガン領域における新薬の開発に全力を注いでいく考えです。
PRISM BioLabの紹介
PRISM BioLabは、2006年に設立され、オリジナルの創薬技術を駆使して、低分子化合物の開発に取り組む企業です。同社の独自技術であるPepMetics®は、細胞内のタンパク質間相互作用を制御するための新しい方法であり、がんや線維症分野における革新的な治療法の実現が期待されています。
詳細は公式ウェブサイト(https://prismbiolab.com/ja/)をご参照ください。