携帯電話の乗り換え実態調査結果発表、料金に関する消費者の満足度は広がる

携帯電話の乗り換え実態調査結果



株式会社ブランド総合研究所が実施した調査により、携帯電話の乗り換えに関する消費者の意識が明らかになりました。この調査は2006年10月24日以降に携帯電話会社を変更した、16歳から49歳の男女1560人を対象に行われました。

MNP制度と携帯電話の乗り換え



MNP(携帯電話番号ポータビリティ)制度は日本国内で話題になっており、特に携帯電話会社のブランド力やシェアに影響を与えています。調査の結果、乗り換えを行った携帯電話ユーザーのうち、約64.4%がMNP制度を利用しており、残りの35.6%は制度を利用しない選択をしていました。

auの一人勝ちとソフトバンクの増加傾向



調査によると、auはMNP制度開始後から常にトップシェアを保っているものの、ウエートが低下傾向にあります。逆にソフトバンクはシェアを着実に伸ばしており、特に5月には急増が見られました。この動向は、各社の料金プランやキャンペーンに起因しています。

乗り換え理由は料金が圧倒的



携帯電話の乗り換えを検討した理由として、最も多かったのは「料金」との結果が示されました。半数以上の55.4%が料金プランや割引サービスに重きを置いており、次いで「携帯電話機」や「ネットワークの品質」が続きました。この点から、携帯電話各社間の差別化が進まない中で、料金が消費者にとっての重要ポイントであることが分かります。

料金に対する満足度



調査における料金満足度の結果では、乗り換え後に「安くなった」と感じた人が50.5%に対し、「高くなった」と感じた人は22.5%でした。また、約30%の人が「予想より高くなった」と答えており、料金変更についての期待が裏切られたと感じる消費者が多かったことが窺えます。

各社の料金評価



なお、携帯電話会社ごとの評価は大きく異なり、auでは「安くなった」と感じた人が40.6%に対し、「高くなった」と感じた人が29.8%いました。ドコモの評価も同様で、「安くなった」が34.9%対「高くなった」が28.4%という結果です。一方、ソフトバンクでは「安くなった」と感じた人が74.6%にも達し、料金面で圧倒的に有利であることが認識されています。ホワイトプランの導入による料金低下が影響していると考えられています。

料金やサービスに関する不満



乗り換えに対する不満として最も多かったのは、「料金やサービスがわかりにくい」というものです。具体的には全体の33.5%がこの点に言及しており、料金に対する説明が十分でないとの意見も多く、26.2%の人が不十分さを感じています。携帯電話各社は、より明確でわかりやすい情報発信が求められていることが浮き彫りとなりました。

おわりに



今回の調査結果をもとに、携帯電話会社は料金プランをよりシンプルに、そのメリットを消費者にわかりやすく伝える努力が求められるでしょう。未来の顧客満足度向上には、透明性のある料金設定とサービス情報提供が役立つと考えられます。

会社情報

会社名
株式会社ブランド総合研究所
住所
東京都港区虎ノ門1-8-5河野虎ノ門ビル
電話番号
03-3539-3011

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