DIR EN GREYが語る新アルバム『MORTAL DOWNER』──特番レポート
2023年4月24日、ニコニコ生放送でお気に入りのバンドDIR EN GREYの特番が放送されました。この特番では、彼らの最新アルバム『MORTAL DOWNER』のリリースに合わせて制作秘話や音楽的なこだわりを語る貴重な機会となりました。今回はメンバーたちの話を通して、この一風変わったアルバムに隠された影響や意図を探ります。
アルバム『MORTAL DOWNER』の制作経緯
番組のMC、ジョー横溝の進行のもと、メンバーはそれぞれの役割を持ち寄り、アルバム完成までの道のりを語りました。当初は2025年のリリースを予定していたこのアルバムは、メンバーたちが持つ膨大な楽曲の中から、さらなるクオリティを追求するために製作が延びることになりました。最終的に、4月8日という日まで待たされることとなりました。
特にDieは、前作『PHALARIS』制作時にはコロナ禍の影響で不安な状況下の中での創作を強いられました。しかし、今作ではライヴでのエネルギーの変化が作品に影響を与えたことを強調しました。「『ダウナー』というテーマが早い段階からあったかもしれない」と振り返ります。また、コンポーザーのShinyaは自身の楽曲“Bloodline”の制作エピソードも語り、独自の選曲システムがもたらした背景を共有しました。「選曲会の際、番号で呼び合うために混乱が生じることがあった」と笑いながら明かす姿が印象的でした。
アルバムタイトルの意味
京はアルバムのタイトル『MORTAL DOWNER』について触れ、「ダウナーとは生きることのしんどさを象徴している」と述べました。彼はこの表現が今の時代に対する批判的な響きを持っていることを強調し、未来の作品にも期待が寄せられる様子が伺えました。「もしかしたら次回作は『DOWNER DOWNER』になるかも」と軽口を叩く京の姿も印象的でした。
音楽と哲学
リーダーの薫は、アルバム制作の最中に急遽追加された楽曲“ISOLATION”のエピソードを語り、制作過程の謎を明かしました。「曲が出来上がると、このアルバムの形が見えてくる瞬間があった」と自信を持って述べ、彼らが持つ不確実性を肯定的に捉える姿が印象的でした。
さらに、Toshiyaは音楽制作における哲学的な視点を描き、社会に対して疑問を持ちながら生きることの重要性に言及しました。「正しさとは何かを考え続ける過程も音楽のひとつだと思う」と語り、DIR EN GREYの楽曲が現代の複雑な心理を反映していることを俯瞰しました。
MV『MOBS』と最後のメッセージ
番組の最後には、最新のMVである“MOBS”のショートバージョンが初めて公開され、視聴者たちは興奮の渦に巻き込まれました。バンドのテーマである「痛み」と生死とを引き合いに出しながら、深いメッセージを持ったこのMVからは、DIR EN GREYがしっかりと現代の問題に目を向けている様子が伝わってきます。
今後も彼らの音楽がどのように進化していくのか、一層の注目が集まり、私たちリスナーもその旅路を見届けていきたいです。「来年こそはライヴで会えることを願い、また新たな道を歩んでいきたい」と語るメンバーたちの奮闘する姿勢は、私たちに勇気を与えてくれます。今後の活動にも期待が高まります。