富士山と自然共生
2024-10-25 21:14:12

住友林業が富士山「まなびの森」を自然共生サイトに認定

富士山「まなびの森」が自然共生サイトとして認定



住友林業株式会社が管理する富士山「まなびの森」が、環境省の「自然共生サイト」への認定を受けたと発表されました。この認定は、2030年までに陸地と海域の30%以上を健全な生態系として保全する国際目標「30by30」に貢献するものです。

自然共生サイトとは


「自然共生サイト」とは、民間による生物多様性保全が評価され、国がその取り組みを認定する区域のことです。環境省は2023年度からこの認定を開始し、令和6年度前期には69カ所の認定が決定しました。

富士山「まなびの森」の概要


富士山「まなびの森」は静岡県富士宮市に位置する95.65ヘクタールの国有林です。1996年に発生した台風17号によって大きな被害を受けた当地の森林を復旧させるため、住友林業はこのエリアを「まなびの森」と名づけ、長期的な自然林再生プロジェクトを進めてきました。このプロジェクトは1998年から始まり、100年を見据えた計画です。

自然林再生プロジェクトの活動


住友林業の社員や取引先、地域住民、さらには多くのボランティアが協力し、自然再生のための植林活動を実施しています。これまでに約35ヘクタールに3万本以上の落葉広葉樹が植えられました。さらに、専門家の指導のもとで自然林の回復状況をモニタリングし続けています。

また、地域のNPO法人と連携し、静岡県富士宮市の小中学生向けに「環境学習支援プロジェクト」も展開しており、自然の大切さを次世代に伝えています。このプロジェクトには、これまでに3万5千人以上が参加しました。

他の認定と住友林業のSDGsへの取り組み


住友林業は2024年2月にも愛媛県新居浜市の旧別子地区の社有林が認定されています。この場所では自生する希少種ツガザクラの群落を保全する活動が評価されました。ツガザクラは、主に東北地方に自生する高山植物で、四国では新居浜市南部で見られます。

住友林業グループは、2030年を目指した長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を掲げ、地球環境や人と社会への価値を重視し、持続可能な社会の実現に向けた重要課題に取り組んでいます。これにより企業価値の向上を図りながら、SDGsの目標達成を目指しています。

住友林業の富士山「まなびの森」の取り組みは、地域の生態系保全だけでなく、国際的な環境保護の潮流にも寄与しており、今後の進展には一層の期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
住友林業株式会社
住所
東京都千代田区大手町経団連会館8階
電話番号
03-3214-2270

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