バングラデシュから福岡・博多へ:日本語の壁を超え、技術と人間力で成長するエンジニア
福岡県福岡市に本社を置く株式会社カホエンタープライズは、2019年12月にバングラデシュからバックエンドエンジニアを採用しました。これは同社にとって初めての外国人採用であり、日本語力への懸念もありました。しかし、高い技術力を持つエンジニアは、アットホームなチームに溶け込み、入社から5年が経った今では、高い評価と信頼を得ています。
同社のCOOである光嶋様は、「完璧な日本語力を求めるよりも、適材適所で強みを活かしてもらう方が、人が活きる」と語ります。当初は日本語と英語を混ぜながらコミュニケーションを取り、お互いが納得できるまで丁寧に説明することで、スムーズな連携を実現しました。
社内コミュニケーションにおいては、既存社員の姿勢も重要です。カホエンタープライズでは、社員同士の良好な人間関係が築かれており、それが働きやすい環境を創出していると言えるでしょう。
5年目を迎えた現在、エンジニア自身も「この会社の皆さんが本当に好きなので、ここでずっと働き続けたいです。将来的にはPMにも挑戦したいです。長く働き続けるために自分の家族も博多に移住してきました」と語っており、充実した日々を送っていることが伝わります。
バングラデシュ人エンジニア採用成功の背景
カホエンタープライズがバングラデシュ人エンジニアを採用した背景には、日本人エンジニアの採用では難しかった、高い技術力を持つ内部開発担当者を必要としていたことがあります。
バングラデシュは、人口1億7千万人を超え、平均年齢が24歳と若い世代が多いことから、高い潜在力を持つ国として注目されています。近年、デジタル化が進み、IT人材育成にも力を入れており、高い技術力を持つ若手エンジニアが多く存在しています。
株式会社VENTURASの取り組み
株式会社VENTURASは、バングラデシュ人ITエンジニアと日本企業との人材マッチングを支援するパイオニア企業です。バングラデシュで初のEdTech企業として設立され、「誰もが主体的に未来を選べる社会をつくる」をミッションに掲げ、教育、進学、就職分野において様々な事業を展開しています。
同社は、バングラデシュ政府や教育機関との強固なネットワークを持つことで、日本企業にとって貴重な人材を発掘しています。これまで200人以上のバングラデシュ人エンジニアの就職支援実績を持ち、当地No,1の企業として、日系企業の海外人材採用をサポートしています。
バングラデシュ人エンジニア採用における課題と展望
バングラデシュ人エンジニアの採用は、日本語力や文化の違いなど、課題も多く存在します。しかし、カホエンタープライズの事例のように、適切なサポート体制とコミュニケーションを築くことで、高い技術力を持つ人材を獲得し、企業の成長に貢献することが可能です。
今後、日本企業は、海外人材の活用を積極的に検討していく必要があり、その際にVENTURASのような人材紹介サービスや、言語教育などのサポート体制が重要となります。
まとめ
バングラデシュ人エンジニアの採用は、企業にとって新たな可能性を拓く取り組みと言えるでしょう。カホエンタープライズの成功事例は、日本語力だけでなく、技術力や人間力を重視し、多様な人材を受け入れることの重要性を示しています。
バングラデシュ人エンジニアの活躍から考える、多様性と成長
カホエンタープライズにおけるバングラデシュ人エンジニアの成功事例は、単なる外国人採用ではなく、多様性を積極的に受け入れることで、企業が新たなステージへ進むことを示唆しています。
日本語力に不安を抱えるエンジニアが、高い技術力と人間力で認められ、活躍する姿は、企業にとって大きな喜びであり、同時に、多様性を受け入れることの重要性を改めて認識させられます。
しかし、同時に、日本語力や文化の違いなど、克服すべき課題も存在します。企業側は、外国籍の社員がスムーズに業務に取り組めるよう、適切なサポート体制やコミュニケーション環境を整える必要があり、そのための具体的な施策を検討していくことが重要です。
今回の事例は、単にバングラデシュ人エンジニアの成功だけでなく、日本企業が海外人材を活用する上での課題と展望を示しています。
今後、日本社会はますますグローバル化が進み、多様な人材が活躍する時代となります。企業は、外国籍の社員が安心して働き、能力を最大限に発揮できる環境を整備することで、より一層の成長を遂げることが可能になるでしょう。
VENTURASのような人材紹介サービスや、言語教育などのサポート体制を活用することで、企業は海外人材の採用を積極的に検討し、多様性を受け入れることで、新たな価値を生み出すことができます。
この記事を通して、企業が海外人材とどのように向き合い、共に成長していくのか、改めて考えさせられました。