フォルクスワーゲン「ID. CROSS Concept」の全貌
フォルクスワーゲンは、2023年9月に開催されたIAAモビリティで新しい電気自動車「ID. CROSS Concept」を発表しました。このモデルは、コンパクトでありながら手頃な価格設定が特徴で、街中の移動から長距離走行までをカバーします。次世代の電動コンパクトSUVとして注目を集めています。
コンセプト概要
「ID. CROSS Concept」は、フォルクスワーゲンの新しいデザイン言語「ピュア ポジティブ」を取り入れたデザインが特徴です。ブランドのCEOであるトーマス・シェーファーは、「最高のモデルをデザインすることを目指した」と語り、上位クラスの技術を採用している点も強調しています。このモデルは、2026年からの市場投入を予定しており、「ID.」シリーズにおける重要な一角となるでしょう。
電気自動車技術
「ID. CROSS Concept」は、フォルクスワーゲンのモジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)プラットフォームを基にしており、前輪駆動となっています。新しく進化したMEB+を搭載し、エンジンやソフトウェアの最新技術が導入されているのが特徴です。最高出力は155kW(211PS)で、最大420kmの航続距離を誇ります。
デザインのポイント
デザインは、アーバンジャングル グリーンのカラーをまとった親しみやすい印象を与えるもので、車体のラインやボディパネルは力強くクリアな印象を持っています。デザイナーのアンドレアス・ミント氏は、親しみやすさと独自性を重視したと語り、フォルクスワーゲンのアイコニックな要素を取り入れて、未来感を表現したと説明しています。
優れた室内スペース
「ID. CROSS Concept」の室内は、5人乗りのコンパクトなサイズながら、トランク容量が450リットルを超えており、便利と快適性が両立しています。また、インテリアは心地よいオアシスをイメージし、優れた素材が使用されているほか、照明や音響の設定も行うことができるため、居心地の良い空間を提供します。
操作性とインフォテインメント
運転席には、直感的な操作を可能にする革新的なデザインのコックピットが搭載されており、各種機能が分かりやすく統合されています。特に、新型のマルチファンクションステアリングホイールは、運転中の安全性を高めるために完全に新しくデザインされています。
更なる展開
今後フォルクスワーゲンは、「ID. CROSS Concept」を含む4台の新しい電動モデルを2026年から市場に投入予定です。これにより、電気自動車市場における地位を確立する狙いがあります。また、今年中に発表される「ID. Polo」や「ID. GTI」など、さらなるモデル展開も期待されています。
「ID. CROSS Concept」は、コンパクトなボディと先進的な技術が融合した注目の電動SUVです。今後のフォルクスワーゲンの展開に注目です。