2025年第2四半期のオフィスレント・インデックス最新レポート
2025年7月31日、三幸エステート株式会社が株式会社ニッセイ基礎研究所と提携し、オフィスマーケットの指標「オフィスレント・インデックス」第2四半期版を発表しました。このレポートでは、東京都心部のオフィスビル賃料や空室率に関する重要なデータが示されています。
Aクラスビルの賃料と空室率
2025年第2四半期のAクラスビル賃料は、共益費を除いて30,563円/坪となり、前期比でプラス54円/坪、7期連続で上昇しています。また、前年同時期と比べても上昇傾向が続いており、5期連続のプラスとなっています。これに伴い、空室率は2.3%と大幅に低下。特に港区の新築ビルは外資系企業からの需要が高く、空室の消化速度が進んでいます。
Bクラスビルの賃料と空室率
Bクラスビルでは、賃料が22,291円/坪に達し、コロナ前の2019年第4四半期以来初めて22,000円台を回復しました。こちらも7期連続のプラスで、安定した需要が裏付けられています。空室率は2.2%に減少し、多くの企業が分室を開設する中で空室の消化が進みました。立地が良いビルでは品薄感が出ていますが、湾岸エリアなどでは依然として空室が残っています。
Cクラスビルの賃料と空室率
Cクラスビルは賃料が19,042円/坪に上昇し、2020年第2四半期以来の19,000円台に復帰しました。空室率も2.6%に低下し、2020年第4四半期以来の水準となっており、新築ビルを中心に需要が高まっています。この上昇傾向は2022年第3四半期のピークからの改善を反映しています。
市場トレンドと今後の展望
A、B、Cクラスの各ビルにおいて、前年対比での変動率もプラスであり、この流れは続くと見込まれています。特にAクラスビルの賃料は14.1%の上昇を記録しており、今後も安定した需要が続くと予想されています。新規供給が低水準にとどまることが要因となり、需給バランスが引き締まっていく可能性があります。
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社は、1977年に設立され、企業が最適なワークプレイスを見つけるためのサポートを行っています。賃貸オフィスビルの選定からプロジェクト管理まで、幅広く対応しています。詳細は
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