ロベコが市場初のハイインカム・グリーンボンド戦略を開始し投資環境を変革

ロベコが新たに導入したハイインカム・グリーンボンド戦略



2024年9月5日、ロベコはクレジット市場において初のハイインカム・グリーンボンド戦略の運用を始めました。この戦略は、特にESG(環境・社会・ガバナンス)に重点を置いた投資家のニーズに応えることで、投資環境を進化させることを目指しています。

ハイインカム・グリーンボンド戦略の特長


ロベコの新戦略は、全てのクレジット・セクターのグリーンボンドを対象とし、ベンチマークにこだわらないグローバルなアプローチで資産を運用します。この戦略は、世界的に高まるグリーンボンドへの投資関心を反映して設計されています。実際、2023年にグリーンボンドは、ESGラベル付き債券市場の成長を牽引し、ESG債券の販売の60%以上を占めました。

グリーンボンドに投資することで、投資家はクリーン経済への移行を促進する成果を期待でき、環境プロジェクトへの資金提供を通じて、企業の脱炭素化を支援することが可能です。

独自の評価プロセス


ロベコは自身の5段階グリーンボンド・フレームワークに基づく評価プロセスを導入しています。このプロセスにより、各グリーンボンドが投資対象として適格かどうかを厳格に判断します。具体的には、すべての基準で合格した債券のみがポートフォリオに組み込まれ、クレジット運用チームがそれぞれの投資見解に基づき選定することになります。

クレジット運用責任者のJoop Kohler氏は、「今回の戦略は、ロベコが長年に渡り培ってきたサステナビリティの専門知識とクレジット運用のノウハウを融合させたものです。当戦略は、魅力的なインカム収入を確保すると共に、投資家のインパクト目標を達成するための重要な手段となるでしょう」と自信を見せています。

企業の持続可能な成長をサポート


ロベコのこの新しいアプローチは、特にトランジション投資への関心が高まっている中で、分野を問わず企業が環境に配慮した持続可能な成長を目指すうえで非常に有意義です。投資家は、規制に基づく投資目標の達成を目指す場合でも、個々のインパクト目標に沿った投資を通じて、有意義な成果を生み出すことが期待されます。

ロベコの会社概要


ロベコは1929年に設立されたグローバルな資産運用会社で、オランダのロッテルダムを本拠地としています。サステナブル投資を1995年からリードし、多様なアクティブ運用戦略を提供しています。2024年3月31日現在で、同社の管理資産は約31.71兆円に達し、そのほとんどにESG要素が組み込まれています。ロベコは、オリックス・コーポレーション・ヨーロッパN.V.の子会社であり、日本法人は2013年に設立されました。

ロベコの新たな戦略は、クレジット市場における投資環境を一新するとともに、投資家がもたらす影響にも寄与するものとなるでしょう。今後、このハイインカム・グリーンボンド戦略がどのようなインパクトを生むのか、非常に注目されます。

会社情報

会社名
ロベコ・ジャパン株式会社
住所
東京都港区六本木1-4-5アークヒルズサウスタワー6階
電話番号

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