JR東日本、LGBTQ+への配慮で8年連続ゴールド評価!多様性と働きがいのある職場環境を目指す
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が、性的マイノリティへの配慮やダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進の取り組みが評価され、LGBTQ+に関する企業評価指標『PRIDE指標2024』で8年連続のゴールド評価を受賞しました。
この評価は、企業や団体におけるLGBTQ+への取り組みを評価する指標で、JR東日本の継続的な努力が認められた結果と言えるでしょう。8年連続のゴールド受賞は、同社の取り組みの質の高さと継続性を示す、大きな成果です。
JR東日本のLGBTQ+への具体的な取り組み
JR東日本は、社員一人ひとりの成長が企業全体の躍進に繋がるという考えのもと、多様な人材が活躍できる職場環境の構築に力を入れています。その取り組みは大きく3つの柱から成り立っています。
1. 理解を深めるための教育と啓発
まず、社員全体の理解促進を図るため、社内行動規範に性的指向や性自認に関する差別や偏見を許さない旨を明記。毎年、全社員を対象とした教育プログラムを実施することで、LGBTQ+への正しい理解を浸透させています。
2. 制度改革による支援
制度面でも、2018年より同性パートナーを事実婚と同様に扱う制度を導入。これにより、同性パートナーの社員も結婚休暇や扶養手当、社宅などの福利厚生を享受できるようになりました。さらに、2020年から導入された新制服は、性差が少ないデザインを採用するなど、多様な社員への配慮が随所に施されています。また、2021年にはLGBTQ+を含む多様な社員のためのトイレや休息室などの設備整備にも取り組んでいます。
3. 交流と意識改革の促進
社員間の理解促進のため、LGBTQ+当事者との交流会や勉強会などを積極的に開催。2019年にはグループ会社を対象としたダイバーシティ・フォーラムで当事者によるパネルディスカッションを実施し、リアルな声を共有する機会を設けました。2023年にはJR東日本社員を対象とした交流会を実施し、2024年度はグループ全体に拡大する予定とのことです。
今後の展望
JR東日本は、「JR東日本グループレポート2024」において、DE&Iの推進を掲げ、今後も継続してLGBTQ+を含む多様な人材が活躍できる環境づくりを進めていきます。今回のゴールド評価は、その取り組みの成果を示すものですが、同時に、さらなる努力を続けるためのかたちでもあるでしょう。社員一人ひとりが働きがいを感じ、能力を最大限に発揮できる環境こそが、企業の発展に繋がるというJR東日本の強い意志が感じられます。
PRIDE指標は、5つの評価項目(行動宣言、当事者コミュニティ、啓発活動、人事制度、社会貢献活動)から構成されています。JR東日本は、これらの項目すべてにおいて高い評価を得ており、その取り組みは他企業にとっても模範となるでしょう。