スペースデブリ対策技術
2019-06-28 12:07:55
G20サミットで紹介された日本の最先端スペースデブリ対策技術
日本が誇る新たな宇宙技術: 導電性テザー
今年のG20大阪サミットにおいて、注目すべき展示がありました。日本を代表する宇宙技術企業であるALEが、スペースデブリ対策の一環として「導電性テザー(EDT)」を公開しました。この技術は、将来的に打ち上げられる人工衛星やロケットに搭載することで、ミッション終了後に軌道を下げ、地球の大気に安全に突入させることができるものです。
導電性テザー(EDT)の仕組み
EDTは、ミッションが終了した後の人工衛星やロケットの処理方法として新たな道を示しています。従来、宇宙でのミッションが終わると、衛星やロケットの上段は軌道上に残り、これが将来のスペースデブリの原因となってしまうことが多くありました。しかし、EDTを予め搭載しておくことで、これらの器具を地球の大気に突入させ、燃焼しながら安全に処分することができるのです。
この技術が普及することで、将来の宇宙環境の持続可能性が大きく向上することが期待されています。特に、近年急速に増加しつつあるスペースデブリ問題に対して、積極的に対策を講じることで、宇宙活動の持続可能性が保たれることは重大な課題となっています。
G20サミットでの展示内容
G20サミットでは、ALEの展示コーナーが設けられ、導電性テザー技術に加えて、カーボンナノチューブ電子源も紹介されました。これらの技術は、今後の宇宙ビジネスや研究における革新を促進するために不可欠です。ALEはこの取り組みを通じて、国内外のマーケットに向けて導電性テザーの開発情報を発信し、さらなる技術開発を進めていく方針を示しています。
展示は、大阪国際見本市会場(インテックス大阪)内にあるG20国際メディアセンターで行われました。この機会を通じて、ALEの先進技術が多くのビジネスマインドや研究者に広がり、具体的な事業化へとつながることが期待されています。
これからの宇宙技術の方向性
宇宙開発が加速する中、スペースデブリの増加は大きな懸念材料です。ALEの導電性テザーは、既存の問題に真摯に向き合い、解決策を提示するものです。今後、この技術の開発と普及が進むことにより、より安全で持続可能な宇宙環境が実現されることを願います。
日本が誇る宇宙技術が、国際的な舞台で評価されていることは、宇宙開発への新たな期待の証でもあります。私たちの未来の宇宙活動がこの技術によってより良いものになることを期待し、その進展に注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ALE
- 住所
- 東京都港区芝大門2-11-8住友不動産芝大門二丁目ビル2階
- 電話番号
-
03-3248-1630