マイナビが新たにペット事業参入、トリミングサロンをつなぐサービス誕生

マイナビ、新たなペット事業への挑戦

株式会社マイナビ（東京都千代田区）は、50周年を迎えた2023年から新たな事業創造を目指し、社内の新規事業提案制度「MOVE」を始動しました。そして、その一環として、トリミングサロンとペットオーナーを結ぶマッチングサービス『HugWag（ハグワグ）』を2025年秋にリリースすることを発表しました。

背景と意義

最近のデータによると、日本では15歳未満の子どもの数が減少し続け、2025年には約1,366万人にまで減少する見通しです。一方で、一般社団法人ペットフード協会によると、2024年度までに飼育される犬と猫の数は約1,595万頭に達し、もはや子どもの数を上回っている状況です。このような背景を受け、ペット産業は成長を続ける一方で、「人とペットの共存」や「ペット業界の人材不足・採用難」など、かなりの課題を抱えています。

マイナビはこの実情を踏まえ、『HugWag』の導入を通じて、ペット業者とオーナーの両方の視点を取り入れたサービスを展開し、情報の透明性を高めることに努めます。これにより、ペットオーナーが最適なサービスを見つけやすい環境を構築し、業界全体に新たな風を吹き込むことが期待されています。

『HugWag』のサービス内容

『HugWag』は、まずトリミングサロン向けに情報管理アプリを提供し、その後、2026年4月にはペットオーナーがサロンを予約できるアプリを順次リリース予定です。このプラットフォームは、ペットとそのオーナーからのフィードバックを基にサービスを拡充し、ペットオーナーがトリミングサロンを選ぶ際のニーズに応えられるよう設計されています。

マイナビのビジョン

マイナビは「人も、ペットも、幸せに暮らし続けられる社会の実現」というビジョンを掲げており、企業間の協業を推進しながら、新たな価値を生み出し業界の持続可能な成長を目指しています。事業責任者の尾西舞氏は、犬との出会いをきっかけにトリミングサロン選びの課題を実感し、ペットオーナーが抱える共通の悩みを解決するために『HugWag』の立ち上げを決意しました。尾西氏は、トリミングケアがペットの健康維持にもつながる重要なサービスであることを強調しており、この事業は業界だけでなく、ペットに関わる人々全体に貢献するものとなると語っています。

新たな未来への期待

マイナビのペット事業参入は、業界が抱える構造的課題への対応だけでなく、ペットとオーナーの関係を豊かにする新たな提案として注目されています。今後の『HugWag』の展開が、ペット業界にどのような革新をもたらすのか、期待が高まります。マイナビがどのようにしてこの新事業を成長させていくのか、その動向に今後も注目が集まることでしょう。