父親支援の新たな一歩
一般社団法人Daddy Support協会の代表理事である平野翔大氏が、厚生労働省の共育プロジェクトの推進委員に任命された。この文章は、この重要なニュースの詳細と、平野氏の社会貢献について掘り下げていく。
共育プロジェクトとは何か?
「共育プロジェクト」は、共働き家庭や育児支援のための取り組みで、特に「ワンオペ」育児の実態を変えることに焦点を当てている。このプロジェクトの目的は、男女が仕事と育児を両立できる環境を整備することで、家庭内での育児分担の意識改革を図ることだ。具体的には企業へのアプローチを行い、雇用環境や職場風土を改善できるよう普及啓発活動を行う。
平野翔大の経歴と使命感
平野翔大氏は、慶應義塾大学医学部を卒業後、産業医・産婦人科医としてのキャリアを歩んできた。彼は大企業だけでなく、ベンチャー企業の産業保健体制の整備にも関与し、育児と仕事の両立に向けた研究と活動に力を入れてきた。2022年に設立されたDaddy Support協会では、『父親を支える。家族を守る。』をテーマに、妊娠から育児に至るまでの包括的な情報を提供している。
「イクメンプロジェクト」からの進化
平野氏が活動を始めたのは、かつての「イクメンプロジェクト」が始動した2010年。この間に、育児休業を取得する男性が増え、育児に積極的に関わる文化が浸透してきた。その中で、平野氏は育児が男性にとっても重要であることを広く伝えてきた。特に2023年に出版した著書『ポストイクメンの男性育児-妊娠初期から始まる育業のススメ』では、新たな視点から男性育児について考察している。
今後の展望
平野氏は、「共育プロジェクト」の推進委員としての任務を受けることに喜びを感じている。彼のビジョンは、男女ともに働きやすく、育児しやすい社会の実現である。彼は、自身の医療的な知見を活かしながら、現場の声を大切にし、実現可能な社会を目指して努力する。
Daddy Support協会について
一般社団法人Daddy Support協会は、2022年に設立され、妊娠・出産・育児に関する包括的な情報を提供することを目的としている。協会は、産業医や助産師の知見をステーションにして、育児に関するイベントの開催や教育事業、さらには健康経営のコンサルティングなど、多岐にわたる活動を行っている。
さあ、次はあなたの番
父親としての役割を意識することは、未来への投資でもある。父親が育児を支援することは、社会全体にとってもプラスになる。平野翔大氏の活動と共に、男性の育児支援がもたらす変革に注目していきたい。