岡山大学が世界初の新画像検査技術を開発
2026年6月、国立大学法人岡山大学の研究チームが心不全やパーキンソン病などの早期診断に革命をもたらす新たな画像検査技術を開発しました。この技術は、心臓機能を調節する交感神経をPET画像で“見える化”し、これまで難しかった疾患の早期発見に貢献することが期待されています。
新しい検査薬の開発
岡山大学未来医療創発研究所の能勢直子助教や樋口隆弘教授らがリーダーを務める国際共同研究グループは、心臓や血管の動きをコントロールする「交感神経」と神経系に関わる「がん細胞」を高精度で画像化することを目的とした新しいPETトレーサー『[18F]fluproxadine』を開発しました。この検査薬の臨床における使用が、神戸市立医療センター中央市民病院で行われ、初めてヒトにおける安全性や体内分布、被ばく線量が評価されました。
研究成果の意義
この技術によれば、これまで診断が困難であった心不全やパーキンソン病、さらに特殊な神経系腫瘍を、早期かつ正確に診断する手助けが可能になります。国際学術誌「Clinical Nuclear Medicine」で2026年6月6日に発表されたこの研究成果は、医療現場での実用化が期待され、今後の研究の進展にも注目が集まっています。
能勢助教の思い
能勢助教は、「この検査薬が実際に患者さんに役立つように、再現性のあるデータを取得し、さらに共同研究の機会を広げていきたい」と述べています。彼女は、早期実用化に向けて努力し、さらなる研究資金調達にも積極的な姿勢を見せています。
研究資金
本研究は、大学発新産業創出基金事業やスタートアップ・エコシステム共創プログラムによる支援を受けており、この助成金によって新たな研究の方向性も模索されています。
岡山大学の取り組みは、持続可能な地域社会の実現へもつながっており、今後の研究成果とその影響が期待されています。岡山大学では、「地域中核・特色ある研究大学」として、今後も地域や社会に貢献するための研究活動を継続していく予定です。
詳細な情報や研究活動については、岡山大学の公式ウェブサイトをご覧ください。