研究開発の支援
2023-05-08 11:00:01

製造業の研究開発者が求める外部支援の実態と声

製造業の研究開発者が求める外部支援の実態と声



日本の製造業において、研究開発(R&D)をサポートする外部支援サービスの利用が進んでいますが、実際の利用者はどのような経験を持っているのでしょうか。最近の調査によると、外部支援サービスの利用経験がある製造業の研究開発者は全体の60%を超えており、その中で約70%が何らかの不満を抱えているという結果が出ました。この記事では、その詳細を見ていきます。

調査概要


この調査は、2023年4月12日から13日にかけて実施され、110名の製造業における研究開発責任者からの回答を集計しています。調査の目的は、外部支援サービスに対するニーズや感想を明らかにすることです。

外部支援サービスの利用実態


調査結果によれば、外部の研究支援サービスを何度も利用していると回答した製造業の研究開発者は22.7%、数回程度利用しているという回答が37.3%を占めています。一方で、29.1%の人が一度も利用したことがないと答えています。この数字から、多くの企業が外部支援サービスの恩恵を受けつつも、その利用に対して吟味していることが伺えます。

不満の実態


外部支援サービスの利用者69名に対して、不満を持ったことがあるかを尋ねたところ、「かなりある」と「ややある」を合わせると全体の69.6%が不満を抱えていることが明らかになりました。問題の具体的な内容については、「自社に合った提案がもらえない」が最多の60.4%を占め、次いで「費用が高い」が47.9%、「研究内容や進捗状況に対する理解が不足している」が41.7%とのことです。

自由回答による不満の声


多くの不満点が挙げられる中、自由回答でもさまざまな具体的な意見が集まりました。「コミュニケーションがうまくいかない」「結果が中途半端であった」という声があり、依頼側と提供側のコミュニケーション不足が大きな問題として浮き彫りになっています。また、自社の設計標準を理解してもらうまでに時間がかかるという意見も寄せられており、製品開発のスピード感が重要視されていることがわかります。

企業の期待と希望


調査に回答した研究開発者たちは、サポートサービスに対してより自社のニーズに合った提案を求めていることが明らかになりました。さらに、外部支援サービス選びにおいては、経費だけでなく、コミュニケーションの円滑さやサービス提供者の専門性も重要視しています。彼らは、単なる外部支援ではなく、自社の成長をサポートする真のパートナーシップを望んでいるのです。

結論


日本の製造業では、外部研究支援サービスの利用が拡大する中で、サービス提供者との関係構築における難しさが浮き彫りになりました。この調査結果は、今後の外部支援サービスの質の向上や、ユーザー企業のニーズを正確に捉えることが必要であることを示しています。企業が抱える課題を乗り越えるためには、信頼関係を構築し、ニーズに応じた柔軟で具体的なアプローチが求められるでしょう。

会社情報

会社名
ニイガタ株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区駒岡2-12-5
電話番号
045-580-3181

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