化粧品とデータサイエンスの融合、女子生徒の理系進路を後押し
株式会社コーセーは、山脇学園中学校と共同し、女子中学3年生280名を対象に「化粧品×データサイエンス」の授業を行い、理系進路への関心を大幅に高める成果を上げました。この授業は2025年7月から12月にかけて全10回にわたり実施され、授業後のアンケートでは生徒の82%がスキンケアというテーマに魅力を感じたと回答しました。さらに、データサイエンスに対する興味は授業開始前の34%から75%へと2倍以上に増加しました。
取り組みの背景
日本における理工系大学への進学率は17%で、OECD平均の27%を下回っています。特に、女性の割合は男性の4分の1に留まっており、この状況を改善するためにコーセーは新たな取り組みを始めました。具体的には、化粧品を利用して女子生徒のキャリアの幅を広げることを目指し、山脇学園において「化粧品×データサイエンス講座」を開催することとなりました。
具体的な授業内容
授業は「感性とデータから、みんなにぴったりの化粧品を見つけよう」というテーマのもと、以下のステップで進められました。
1.
スキンケア商品の官能評価
生徒たちは当社の化粧水や乳液を触り、その感触を「なめらかさ」や「しっとり感」といった指標で数値化しました。
2.
独自の分析アプリによるデータ整理
コーセーが開発したWebアプリを利用し、生徒たち自身が官能評価の結果を統計的に解析しました。このプロセスによって、彼女たちは商品特性の違いや自身の好みを理解する機会を得ました。
3.
「Yamawakiタイプ」の定義
生徒はライフスタイルや嗜好に関するアンケートを通じてクラスター解析を行い、独自の人物タイプ「Yamawakiタイプ」を定義しました。
4.
商品の魅力プレゼンテーション
最後に、生徒たちはデータ分析を活かし、自分たちに合ったスキンケア商品を選定し、その魅力を伝えるキャッチコピーやパッケージ案を考案しました。
成果と生徒の意識変化
授業終了後のアンケート調査では、生徒の82%が「スキンケアというテーマが学びのやる気につながった」と評価し、86%は「学んだことが社会や仕事につながっている」と感じていました。実生活に密着したテーマであることが、生徒たちの学びに貢献したようです。また、データサイエンスへの関心が34%から75%に増加したことも大きな成果です。
今後の展望
コーセーは、この授業を通じて女子生徒に理系キャリアに対する意識を高めるきっかけを提供しました。これからも新しい知見を活かし、次世代への教育を進めていく方針です。化粧品に関連するデータサイエンスの授業は、女性たちの将来に大きな影響を与えるかもしれません。