介護現場の新時代を切り開くNECサニタリー利用記録システムの事業譲渡
パラマウントベッド株式会社は、NECプラットフォームズ株式会社が開発した「NECサニタリー利用記録システム」の商業的譲渡契約を締結し、2024年10月からこの重要なシステムを運営することになりました。この事業譲渡は、介護現場の業務を効率化し、利用者の健康管理を行いやすくするための大きな一歩です。
介護の現場での課題と解決策
介護施設では、利用者の排泄管理はその健康の管理に欠かせない要素ですが、同時に介護職員にとっては非常に負担が重い業務でもあります。特に、排泄の記録を手動で行うことは多くの時間を要し、精神的なストレスの原因にもなります。
「NECサニタリー利用記録システム」は、便器近くに設置したセンサーにより、利用者がトイレに入る・出るといった動作や、排泄に関する情報を自動で記録します。これにより、介護職員の負担が大幅に軽減され、また、利用者のプライバシーや尊厳も守ることができます。
新たなシステムとの連携
さらに、パラマウントベッドが提供する「眠りCONNECT」との連携も注目されています。2023年10月から運用が開始された「眠りCONNECT」は、利用者の睡眠を含めた状態をクラウド上で一元管理することができるシステムです。この連携により、排泄、睡眠、体重、さらには室内の温湿度など、幅広いデータを統合管理できるようになります。
これにより、介護施設の職員は、より包括的な視点から利用者の健康状態を把握し、適切なケアを行いやすくなるでしょう。ヘルスケアのビッグデータを活用することにより、個々の利用者に合ったケアプランを立てることが可能になり、結果的に介護の質が向上します。
介護のDX推進
この取り組みは、単なるシステムの導入に留まらず、介護現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための重要な施策です。パラマウントベッドは、今後も「眠りCONNECT」を進化させ、より良い介護環境を提供していくとしています。
企業情報
- 本社: 東京都千代田区神田司町 2-3
- 設立: 2014年7月
- 資本金: 103億3,100万円
- 本社: 東京都江東区東砂2丁目14番5号
- 設立: 1950年5月
- 資本金: 65億9,132万円
この新たなシステム導入により、介護現場での業務がどのように変わるのか、今後の展開に大いに注目が集まります。