四国運輸局主導の新XRサービスで訪日外国人旅行者を歓迎
近年、旅行先での新しい楽しみ方として、テクノロジーを活用した体験への関心が高まっています。特に、訪日外国人旅行者向けのサービスにおいては、言語の壁や文化の違いが障害となり、せっかくの観光地でも十分に楽しめずにいるケースが少なくありません。これを解消すべく、SoVeC株式会社が提案する「XR Street Lens in Obiyamachi」が始動します。
XR Street Lensとは?
このサービスは、四国運輸局が実施した「XRを活用した訪日外国人旅行者受入環境整備調査事業」の一環として開発されました。XR(拡張現実)技術を駆使して、ユーザーはスマートフォンを対象店舗にかざすことで、店員がXR技術によりリアルタイムで登場し、商品の魅力を多言語で楽しめる仕組みになっています。これにより、訪日外国人旅行者は言語を超えて買い物や観光を楽しむことができます。
独自の体験を提供
高知市中心市街地の帯屋町商店街において、2025年9月3日から12月3日までの間、約50〜60の店舗が対象となり、スマートフォンをかざすことで店員が登場し、商品やサービスを紹介します。この新しい体験は、観光客が気軽に参加できるようにデザインされており、専用アプリをインストールする必要がないため、手軽に利用できる点が大きな魅力です。また、店舗では体験や購入に応じてポイントが付与され、抽選で高知ならではの記念品が当たるデジタル福引きも実施されます。
技術の背景
SoVeCは高精度な位置情報を提供するVisual Positioning System(VPS)技術を駆使し、街のリアルな情報を利用者に届けるソリューションを数多く提供してきました。今回の施策では、その技術をウェブベースで活用し、ユーザーはアプリを使わずとも高精度なXR体験を楽しめる、新しい試みとなっています。これにより、XR体験は単に観光の一部となるだけでなく、地方都市の購買体験をも大きく変える可能性を秘めています。
旅行の新しい形
この新しいサービスは、訪日外国人旅行者が地方都市での偶然の出会いを楽しむ機会を増やすことを目指しています。商店街の店舗を訪れた際に、思いがけない出会いや体験を通じて、その地域と繋がる感覚をもたらせることが期待されています。言語や文化の違いがあっても、テクノロジーの力で楽しさが広がり、新たな旅行の形が生まれるのです。
今後、観光業界のさらなる発展が期待される中で、SoVeCによるこの取り組みがどのような成果を生むのか、非常に注目です。四国運輸局、高知県、高知市が協力して進めるこのプロジェクトは、新たな観光スポットを形作るきっかけとなるでしょう。