地方創生と個人の挑戦
2021-11-09 10:30:02
新たな地方創生が求める個人の挑戦と情報発信力の強化
新たな地方創生が求める個人の挑戦と情報発信力の強化
現在、日本はポスト・コロナ時代に突入し、地方創生を進める上で新たな取り組みが求められています。特に、地方には「働き方改革」や「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」、「グリーン・トランスフォーメーション(GX)」の実現が望まれ、「新しい地方創生」を支えるのは自治体ではなく、各自の熱心で挑戦的な姿勢を持つ個人であることが重要視されています。これにより、岸田内閣の掲げる「デジタル田園都市国家構想」の具現化が進むでしょう。
JPAA官民有志ワーキンググループ(WG)は、地方における新たなチャレンジ、特に起業に焦点を当てた調査を実施しました。その結果からは、地域の起業魅力や課題、連携の変化について詳しく明らかにされています。具体的には、地域での起業にチャレンジしたいと考える層が一定程度存在するものの、多くの人々は移住せずに出張やリモートワークを通じて新たな地域に関わりたい、という意向が浮かび上がってきました。また、主体的な立場に立つことよりも、集団として活動することを望む傾向が見受けられます。
特に注目されるのは、熱心な個人の約50%が、官・民・地域を横断した情報収集や新たな企画について相談できるコミュニティへの参加を希望していることです。更に、25%の人々がJPAAのWGへの仮参加や試験的な相談を望んでおり、これは特定の地域や組織に縛られず、デジタルツールを使って人や情報のやり取りが行える可能性を示唆しています。こうしたコミュニティ形成が、マイルドなチャレンジ志向を持つ人たちの呼び込みにも影響を与え、地域創生を活性化に寄与すると考えられています。
しかし一方で、東京に情報が集中している現状があります。JPAAによると、年間で発信されるプレスリリースのうち、半数以上が東京から発信されたものであり、他の地域では大阪や名古屋でも東京の十分の一の発信に過ぎず、福岡や兵庫では1万件にも達しないとのことです。この情報の集中は地方における情報不足を引き起こし、特に地域発の情報不足と過剰な情報に関する収集リテラシーの欠如が二重の課題を生み出しているのです。
この状況を改善するためには、デジタル技術の利用が不可欠です。経済におけるデジタル化とともに、「地域情報発着信力の強化」を進めることが、日本全体の存在感を高め、地域から世界への発信につながります。その結果、地域の実態に関する情報が充実し、地方創生の実現に向けた基礎を築くことができるのです。
JPAAの地方活性化官民有志WGは、今後も地域横断での新しい挑戦を促進するため、オンラインとオフラインの両面でコミュニティを育成し、人々の熱意を結集していくことを目指しています。これによって、地元の課題を解決するだけでなく、楽天的な未来を創造する一助となるでしょう。
新しい情報の発信と人との繋がりを強化することは、地方の活性化に必要不可欠です。そして、これらの取り組みが実現することで、地域が再生し、さらなる発展を遂げることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
JPAA地方活性化官民有志ワーキンググループ
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿西1-33-6JPnoie恵比寿西1F みらいリレーションズ内
- 電話番号
-
03-4570-2314