ICT建設機械認定制度の拡充
国土交通省は、ICT建設機械等認定制度を拡充することを発表しました。この取り組みは、建設現場でのオートメーション化を促進し、中小建設業者の技術導入を支援することを目的としています。2014年に開始されたこの制度は、従来の建設機械に後付けで装着可能な機器を認定し、それを活用してICT施工の普及を図るものです。
取り組みの背景
ICT施工は、建設業界に革新をもたらす重要な手段となっています。特に労働力不足が深刻な中、作業の省人化が求められています。それを受けて、国土交通省は令和4年6月にICT建設機械等認定制度を開始し、すでに84型式の建設機械が認定されています。
今回の拡充では、「省人化建設機械」の認定を新たに追加しました。省人化基準を満たす建設機械に対して新たに認定を行い、作業効率を大幅に向上させることを目的としています。
新たに追加される認定基準
新たに導入される認定基準では、特に省人化を目指した以下の機械が対象となります。
- - バックホウ:ICT機能やチルトローテータ機能を有するもの
- - ブルドーザ:ICT機能を有するもの
これらの機械は、従来の機械に比べて作業に関与する人工を3割以上削減できるものとされます。この基準をみたすことで、労働力の減少に対応し、現場の生産性を向上させることが期待されます。
申請方法
この新たな認定制度に申請するには、国土交通省のウェブサイトにアクセスし、関連規程を確認する必要があります。必要な様式を入力後、メールで申請を行います。詳細は国土交通省の公式ホームページで確認することができ、各業者は早期の対応を求められます。
お問い合わせ先
認定に関する問い合わせは、国土交通省大臣官房参事官(イノベーション)施工調整係まで。電話やメールでの問い合わせが可能です。これにより、興味のある中小建設業者は、最新の情報を逃さずに入手することができるでしょう。
まとめ
国土交通省のICT建設機械等認定制度の拡充は、建設現場のオートメーション化を目指す重要な一歩と言えます。これにより、中小建設業者の技術導入が進み、業界全体の効率化と生産性向上が期待されます。今後の取り組みが注目されます。