テレビと大学の共同研究
2025-02-03 13:02:24

日本テレビHDと東京大学がタッグを組み先端報道手法を探求

日本テレビHDと東京大学の共同研究



日本テレビホールディングス株式会社(以下、日テレHD)と国立大学法人東京大学は、報道手法に関する先端技術の研究を行うための共同プロジェクトを始動しました。これは、新しい時代に即したジャーナリズムのあり方を追求するもので、両者が持つ専門知識と技術を融合させ、未来の報道スタイルを提案することが期待されています。

共同研究の3つのテーマ


この共同研究では、東京大学・渡邉英徳研究室の協力のもと、以下の三つの主要な研究テーマが設定されました。

1. イマーシブジャーナリズムの探求


先端技術を活用して、戦争や災害の現場をよりリアルに体験できるようなイマーシブジャーナリズムを研究します。この手法により、視聴者は遠くの出来事をより身近に感じの感覚を得ることができ、直感的に情報を理解できるようになります。具体的には、VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)を用いた体験を提供し、視覚だけでなく聴覚や触覚を駆使した情報伝達を目指します。

2. 調査報道の現代化


次に、衛星データやGIS(地理情報システム)を用いた調査報道の手法をアップデートし、空間的・視覚的に情報を伝える方法を探ります。これにより、災害や戦争の影響を理解しやすくし、被害状況を可視化する手段を模索します。これらの技術を通じて、情報がより多くの人々に届くことを目指します。

3. 体験の場づくりとメディア連携


最後に、社会課題に対する理解を深めるための体験型イベントも企画しています。さまざまな年代層、特に親子を対象にしたプログラムを通じて、重要なテーマについての啓蒙活動を行い、参加者からのフィードバックを分析して新たな報道手法を探っていきます。

渡邉英徳研究室の紹介


東京大学の渡邉英徳研究室は、デジタルアーカイブや情報デザイン、データビジュアライゼーションに関する研究に取り組んでいます。その主な研究テーマには、戦災や災害のデジタルアーカイブ作り、モノクロの写真や映像のカラー化、さらには被災状況のリアルタイム可視化などがあります。これにより、過去の災害の記憶を未来の世代に継承し、即座に対応できる体制を整えることを目指しています。

日テレ共創ラボのビジョン


日テレHDが2023年に発足させた「日テレ共創ラボ」は、地域社会の様々な課題に応じた新たなエンターテインメントの価値を創造する取り組みです。このラボでは、生活者が関わる未来のエンタメ体験を設計し、さまざまな企業とのコラボレーションを通じて次世代の社会に貢献することを目指しています。これからも、両者の共同研究を通じてより多くの社会的意義を持つプロジェクトが誕生することが期待されます。

この合作により、報道手法の新たな可能性が開かれ、多くの人々にとっての情報の受け取り方が大きく変わることでしょう。


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会社情報

会社名
日本テレビ放送網株式会社
住所
東京都港区東新橋1-6-1日本テレビタワー
電話番号

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