業務用食品流通の新たな地平線
2023年、業務用食品卸業界で新たな動きが始まりました。吉辰商事株式会社(東京都目黒区、代表取締役 榊 真人)が、業務用食品卸業界最大手である東亜商事株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 岡 修一)と業務提携を結んだのです。この提携は、食品流通業界全体の生産性向上を目的にしており、両社の強みを活かしてデジタル化を推進するものです。
提携の背景と目的
この提携の背景には、業務用食品流通業界のニーズの変化があります。新型コロナウイルスによって業界が大きな打撃を受けた中、効率化や生産性向上が求められています。吉辰商事が展開する在庫管理・発注最適化システム「FOOD-LOGI」と、東亜商事の全国的な営業ネットワークを組み合わせることで、業界全体の業務効率化が図れると期待されています。
具体的な施策
提携の具体的な内容として、東亜商事は13の拠点での営業ネットワークを活かし、吉辰商事が提供するDXソリューションの販売や導入支援を行います。その一方で、吉辰商事側は東亜商事の流通網と現場知見を取り込み、業務用食品流通のデジタル化を進めていきます。また、「IT導入補助金」制度においてもコンソーシアム協定を締結し、食品業界のDX推進を中小・地域卸業者にも広げられる体制を整備しました。
FOOD-LOGIの導入
东亜商事は、吉辰商事の開発した在庫管理DXシステム「FOOD-LOGI」を自社業務に導入することに決定。これにより、自社の在庫管理および発注業務の最適化が進み、他の業者に対するシステムの効果を示すモデルケースとなることが目指されています。このことは、業界全体のDXを牽引するカギとなるでしょう。
代表者のコメント
提携にあたって、両社の代表者はそれぞれ次のようにコメントしています。東亜商事の岡社長は「吉辰商事と密にタッグを組み、全国13拠点の販売・サポート体制を活かしてDX化を進めていきます。FOOD-LOGIを導入し、業界全体の生産性向上に貢献します」と述べています。一方で、吉辰商事の榊社長は「東亜商事様との協業は、業界変革の大きな一歩です。FOOD-LOGIを軸に、業務用食品業界のDXと標準化を共に推進します」と意気込みを語りました。
企業情報
東亜商事は、「世界を“食”でつなぐ」を企業理念に掲げる業務用食品専門商社です。国内外の幅広いネットワークに基づき、消費者に安定した食品供給を実現し、持続可能な食品産業をサポートしています。一方、吉辰商事は“食”を通じた情報流通の実現に向けて、様々なパートナーと共に新たな流通システムを構築することを目指しています。
この提携がもたらす影響は、今後の業務用食品流通の未来に大きく寄与することでしょう。両社の取り組みが、業界全体に良い影響を与えることを期待したいものです。