孔子の神に至る道とその影響
中国思想の歴史に名を残す孔子が、なぜ「神」として崇められるのかを探る新たな著作『孔子は、いかにして「神」になったのか』が、2026年2月10日、NHK出版から刊行されます。著者は、名解説者で大阪大学名誉教授の湯浅邦弘氏であり、同氏は過去に多くの中国古典をテーマにした作品を手がけています。
孔子は、生前に王位に就くことはなく、故郷の魯に帰っても大きな業績を残さなかった思想家でありました。しかし後世の人々によって神格化され、今日では中国の思想や文化に大きな影響を与えている存在となっています。この本では、孔子がどのようにして聖人視されるようになったのか、またその教えがどのように国家教学に至ったのかを考察しています。
『孔子は、いかにして「神」になったのか』の概要
この新書は、「はじめに」から始まり、以下の7つの章で構成されています。
1.
はじめに
本書のテーマと目的を説明。
2.
人が「神」になるとは?
聖人としての地位がどのように認識されるかを考えます。
3.
孔子は元々「神」の資質を備えていたのか?
彼の思想の根源を探ります。
4.
孔子の思想はなぜ「中華の背骨」となったのか?
その教えが受け入れられる理由を解明。
5.
聖人化はいつ始まったのか?
孔子の評価が変化していく過程を辿ります。
6.
儒学が国家教学になった背景
その発展の経緯を解説。
7.
孔子は日本でどのように受容されているのか?
日本における孔子の影響を考察。
8.
孔子の教えは今後どこに向かうのか?
彼の思想の未来を展望します。
なぜ孔子の教えは今も有効なのか?
本書は孔子の教えが今も生き続ける理由にも迫ります。生前の孔子は実現できなかった理想の政治や社会像が、後世の人々によってどのように解釈され、受け入れられていったかを解き明かしていくのです。
特に興味深いのは、古代の言葉が現代にも通用する背景にあります。孔子と同時代の思想が存在している中で、彼の教えがどのように選ばれ、深く根付いていったのかを読み解くことで、我々は現代社会においても多くの示唆を得ることができるでしょう。
著者プロフィール
湯浅邦弘氏は、中国思想史の権威であり、その研究は学術界で高く評価されています。多くの著書を通じて、難解な中国古典を分かりやすく解説し、幅広い読者層にアクセスしています。彼の視点から、孔子の教えの奥深さを学ぶことは、皆さんに新たな気づきを与えることでしょう。
興味のある方々はぜひ、2月10日の出版に合わせて本書を手に取って、その深遠な世界を覗いてみてはいかがでしょうか。