セーファーインターネットデー:AIと子どもたちの未来を考える日
毎年2月10日は、セーファーインターネットデー(Safer Internet Day、SID)として知られています。この日は、インターネットの安全性について考え、世界中でさまざまな時間エイタクティビティを行う機会とされています。2004年にスタートしたこの取り組みは、現在では180カ国以上が参加する国際的なイベントに成長しました。
今年のテーマは「AIの責任ある使い方」
今年のセーファーインターネットデーのテーマは「Smart tech, safe choices – Exploring the safe and responsible use of AI(スマートテック、セーフチョイス – 安全で責任あるAIの使い方を探る)」です。国連児童基金ユニセフ(UNICEF)は、デジタル世界における子どもたちの安心と安全を確保するための活動を進め、特にAI技術の適切な使用についての啓発を行う重要性を訴えています。
ユニセフの新たなガイダンス
ユニセフは昨年12月、「子どもたちとAI」という最新のガイダンスを発表しました。このガイダンスには、AI技術が急速に進化する中で、子どもたちが安心してAIの恩恵を享受できるようにするために必要な施策や視点が含まれています。AIは、子どもたちが利用するさまざまなアプリに組み込まれており、その利便性は高まっていますが、一方ではリスクも孕んでいることを忘れてはなりません。
特に、AIにより生成される性的虐待コンテンツや、偽情報の蔓延、さらにはチャットボットに対する情緒的依存といった問題は、子どもたちの安全を脅かしています。ユニセフは、その対策として、各国政府や事業者との協力を通じて、AIガバナンスにおける子どもの権利を中心に据えた取り組みを強化していくことが求められています。
デジタルガバナンスの必要性
ユニセフからは、デジタル技術が子どもたちの学びや社会参加の方法を変えつつあり、彼らが最も積極的にデジタルプラットフォームを利用するユーザーである一方、現在のデジタルガバナンスの枠組みが十分ではないとの懸念が示されています。AIの導入が進む中で、子どもの権利を後付けではなく、ガバナンスの中心に位置づけることが重要です。
日本における取り組み
日本ユニセフ協会は、2017年から国内のインターネット関連事業者と協力してSIDに取り組んでおり、今年も「Safer Internet Day Japan フォーラム」に参加します。このフォーラムでは、スポーツ界における誹謗中傷やデジタル上での差別問題に焦点を当て、子どもたちの安全性を守るためのメッセージを発信する予定です。
「Safer Internet Day 2026 JAPANフォーラム」は、2026年2月10日(火)14:00~16:00にオンラインで開催され、詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
結まとめ
セーファーインターネットデーは、単なるイベントではなく、デジタル技術が子どもたちにもたらす影響を真剣に考えるきっかけです。AIの導入が進む現代社会において、子どもたちが安全にデジタル世界を活用できるよう、私たち大人は責任を持って行動する必要があります。ユニセフのガイダンスを参考にし、AIを活用した教育や社会参加の機会を充実させるとともに、子どもたちを守るための対策を講じていくことが求められています。