廃食用油でバイオ燃料
2024-05-16 10:00:02
岡山市のごみ収集車を動かす!家庭から排出される廃食用油でバイオディーゼル燃料を製造
岡山市で家庭から出る廃食用油がごみ収集車を動かす!
岡山市では、家庭から排出される廃食用油を資源として有効活用する画期的な取り組みが始まりました。平林金属株式会社とDOWAグループのバイオディーゼル岡山株式会社が共同で、市民から排出される廃食用油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)を製造、そして岡山市のごみ収集車に燃料として供給するプロジェクトです。
家庭から排出される廃食用油の新たな可能性
この取り組みは、2024年4月1日より、平林金属が運営する「えこ便」岡山市内4拠点にて開始されました。バイオディーゼル岡山株式会社は2009年の設立以来、岡山市と連携して廃食用油の回収を行い、BDFの製造・販売を行ってきました。今回、平林金属の「えこ便」ネットワークを活用することで、より効率的な廃食用油の回収体制が構築されました。
バイオディーゼル燃料(BDF)とは?
BDFは、温室効果ガス排出量をゼロにするカーボンニュートラルな燃料として注目されています。世界的に需要が高まっている一方で、原料となる廃食用油の安定的な確保が課題となっていました。このプロジェクトは、その課題解決に大きく貢献するものです。BDFは、ごみ収集車だけでなく、灯油の代替燃料として車両や建設機械、ボイラー燃料、さらには助燃剤など幅広い用途で利用可能です。
「えこ便」での廃食用油回収
市民は、平林金属が運営する「えこ便」に廃食用油を持ち込むことで、資源循環に貢献できます。回収された廃食用油は、バイオディーゼル岡山株式会社で精製され、BDFとして再生されます。この工程は、環境負荷を低減するだけでなく、地域経済の活性化にも繋がります。
岡山放送「Re:SETO」での紹介
この取り組みは、岡山放送(OHK)の環境情報バラエティー番組「Re:SETO」で2024年5月25日に紹介されました。番組では、バイオディーゼル燃料の製造工程や、その環境への貢献などが詳しく紹介されています。
DOWAグループの取り組み
DOWAグループは、「資源がめぐる真ん中に。」をタグラインに掲げ、資源循環型社会の構築に積極的に取り組んでいます。今回のプロジェクトは、その取り組みの一環として位置づけられ、持続可能な社会の実現に向けて重要な一歩となります。
まとめ
岡山市における廃食用油のバイオディーゼル燃料への転換は、環境問題への意識の高まりと、地域住民の積極的な参加によって実現した、画期的な取り組みです。このプロジェクトは、他の自治体にとっても、持続可能な社会の実現に向けた一つのモデルケースとなるでしょう。今後、更なる回収拠点の拡大や、BDFの利用範囲拡大などが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
DOWAエコシステム株式会社
- 住所
- 東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDX22階
- 電話番号
-
03-6847-1230