株式会社ビーロットは、グループ会社のビーロット・ホスピタリティマネジメント株式会社(以下、BHM)が所有するカプセルホテル「ドシー五反田」の売却を発表しました。
同社は2017年に、JR山手線主要駅から徒歩3分圏内の好立地にあるカプセルホテル2棟(渋谷区恵比寿、品川区東五反田)を所有・運営する株式会社ヴィエントクリエーション(現:BHM)をM&Aしました。
ビーロットは、M&A後、不動産投資開発事業で培ったノウハウを駆使し、「ドシー五反田」の再生プロジェクトを進めてきました。建物の遵法性確保やカプセルリユース、フィンランド式サウナの導入など、運営会社との連携を深め、潜在価値の具現化を目指してきました。
今回の売却は、複数の物件管理を受託するオーナー様への譲渡によるものです。ビーロットは今後も同物件の管理を受託し、運営に携わります。
また、ビーロットはM&Aを通じて、ホテル運営責任者や管理部門の専門知識を持つ女性従業員3名を自社へ転籍させました。7年間を経て、これらの従業員はビーロットの企業文化を体現する役職者として活躍しています。
ビーロットは、今後も積極的にM&Aに取り組み、中長期的な企業成長と日本経済の発展に貢献していくことを目指しています。
ドシー五反田の概要
所在地:東京都品川区東五反田
交通アクセス:JR山手線、都営浅草線、東急池上線「五反田」駅 徒歩3分
竣工:1989年
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付8階建
敷地面積:128.42㎡
延床面積:752.30㎡
カプセル数:164ユニット
公式HP:https://do-c.jp/gotanda
ビーロットによる「ドシー五反田」売却の発表は、同社の不動産投資開発事業における戦略転換を示唆する出来事と言えるでしょう。M&Aによる取得から再生プロジェクトを経ての売却という一連の流れは、同社の不動産再生ノウハウと事業戦略の巧みさを物語っています。
特に、M&Aを通して取得した人材を自社に迎え入れ、育成し、企業文化に貢献している点は注目すべき点です。これは単なる人材獲得ではなく、企業文化の継承と人材育成という観点からも意義深い取り組みと言えるでしょう。
今回の売却は、ビーロットが今後、より戦略的な不動産投資開発事業を展開していくための布石とも捉えられます。同社が今後どのような不動産投資戦略を展開していくのか、今後の動向に注目です。
また、今回の売却は、カプセルホテルという業態においても、新たな投資機会や事業モデルの可能性を示唆していると言えるでしょう。都市部における土地の有効活用、不動産再生、そして人材育成という観点から、今後のカプセルホテル業界の発展にどのような影響を与えるのか、注目すべき点です。