LINE WORKS DAY 2025が示す未来のビジネスコミュニケーションの可能性
2025年6月10日、東京・六本木で行われたビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 2025」。
このイベントでは、LINE WORKS株式会社が掲げる「GO NEXT!」というテーマのもと、今後の10年に向けた新たなビジョンや、AI技術を駆使した新製品の発表が行われました。代表取締役社長の島岡岳史氏による基調講演から始まったカンファレンスは、業界内外の多くの参加者の関心を集めました。
創業10周年を迎えたLINE WORKSの歩み
島岡社長は、創業からの歴史を振り返り、「LINE WORKS」へと進化を遂げた数々のステップを紹介しました。2015年の設立以来、伴って成長してきたその道のりで、2020年には導入社数が10万社を突破し、現在では52万社に達するとのこと。AI社との統合や新製品の導入を通じて、今後の業務の質を向上させる目論見が語られました。
特に、AI議事録作成ツール「LINE WORKS AiNote」やスマートフォンで利用可能なトランシーバー「LINE WORKSラジャー」など、最新の技術を搭載した新製品が次々と紹介され、急速な取り込みが進められています。島岡社長は、「今後も新しいプロダクトを積極的に提供していく」と熱意を表明し、ビジネスシーンのさらなる進化を誓いました。
新製品「LINE WORKS PaperOn」での業務効率化
会場では、執行役員CPOの大竹哲史氏が「LINE WORKS PaperOn」を披露しました。この新製品は、OCR技術を活用して紙の業務プロセスを効率化するもの。資料やFAXに依存する業務からの脱却を目指し、実際には時間を大幅に短縮した成功事例が紹介され、参加者の興味を引きました。
会場では、製品の可能性を探求するセッションが盛りだくさん。例えば、従来の紙の価値を損なわず、新たな選択肢をビジネスの現場に提供するという姿勢が強調されていました。業務のペーパーレス化が進む中でも、紙の存在価値を認める姿勢が求められるという点は、参加者に新たな視点を提供したようです。
実際のユーザーからの声
参加者には、実際に「LINE WORKS」製品を導入しているユーザーも多く、3つのセッションを通じてそれぞれの成功体験が語られました。特に、社会医療法人財団白十字会の村上真一氏のセッションでは、医療機関におけるコミュニケーションの迅速性と正確性がどのように「LINE WORKSラジャー」によって改善されているかが詳細に述べられました。
医療現場での導入事例では、緊急時における迅速な情報伝達の重要性が指摘され、実際に用いられる場面も示されました。ユーザーの声を基にした製品改善は、今後の方向性を示すシグナルとなっており、参加者はその具体的な利点を実感していました。
未来に向けた革新
最後には、エンタープライズ向けの「LINE WORKS AiNote」や、各種新製品のパネルディスカッションが行われ、今後の業務革新に向けた多様なサービスの組み合わせの重要性も強調されました。各種AI技術の進展と業務のさらなる効率化を推進する姿勢は、今後のビジネス環境において欠かせない要素となることでしょう。
このように、「LINE WORKS DAY 2025」は、未来のビジネスコミュニケーションの在り方を示し、新たな可能性を提示する場となりました。参加者は、革新の波を感じながら、自らの業務にどのようにこれらの技術を取り入れるかを考えさせられる機会となったと言えるでしょう。