宇宙への興味やその神秘は、多くの人々にとって永遠のテーマです。特に、文学や芸術に関心のある方にとっては、その表現方法は作品を通じて人々の心に深く響くことでしょう。今夏、東京で開催されるオンライン講演会『天才たちは星空に何を見たか~宮沢賢治とフィンセント・ファン・ゴッホ~』は、まさにそんなテーマを探求する貴重な機会です。
本講演会の講師、谷口義明教授(放送大学特任教授)は、宇宙物理学の専門家として知られ、銀河天文学や光学・赤外線天文学にも精通しています。彼が語るのは、日本の童話作家で詩人である宮沢賢治と、オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの2人がどのように星に向き合い、その思いを作品に昇華させたのかということです。
宮沢賢治は1896年に生まれ、1933年に36歳で亡くなるまで、豊かな自然や宇宙に関する感受性を作品に込めました。一方のファン・ゴッホは1853年にオランダで生まれ、1890年の37歳で早世するまで、情熱的で色彩豊かな作品を創り出しました。この2人には共通のテーマがありました。それは、いずれも短い生涯の中で、最後の10年間に活動を集中させ、宇宙に見入ることで得た感覚を表現し続けたという点です。
谷口教授の説明によれば、彼らは「星の色を見極めることが得意」でした。星座や宇宙の美しさに心を奪われたその想いを、どのように作品に投影しているのか、一体どのように接点を持っているのかを一緒に探求することができるのです。講演会では、作品の中の視覚的な要素を鑑賞しながら、二人が何を感じ、どのように星空を詩や絵に綴ったのかを学ぶことができるでしょう。
講演の日時は2025年8月23日(土)の14:00から15:15まで。YouTubeを通じたオンライン配信のほか、東京都文京区の会場でも参加が可能です。会場参加は50名、オンラインは500名を予定しています。参加はすべて無料で、事前の申し込みが必要です。定員に達し次第受付も終了となるため、興味を持たれた方は早めの申し込みをお勧めします。
特にこの講演会が魅力的なのは、講演終了後に行われる大学説明会です。放送大学の教育理念やプログラムについて理解を深める良い機会ともなりますので、ぜひ最後までご参加いただきたいと思います。
興味や情熱を持つ皆様に、この素晴らしい経験を通じて新たな視点や発見があることを期待しています。お申し込みは以下のリンクから可能です。
講演会詳細と申し込み
さあ、宇宙の神秘を一緒に探り、賢治とファン・ゴッホの世界に足を踏み入れてみませんか?