アトラエのWevoxが取得した特許の意義
株式会社アトラエは、組織力向上を目的としたプラットフォーム「Wevox」が、パルスサーベイに関する特許を取得したことを発表しました。この特許は、企業や団体が持続的にメンバーの状態を把握し、理想的なチームのペースを作り出すための新しい技術として注目されています。
パルスサーベイとは?
「パルスサーベイ」は、「脈拍」と「調査」を組み合わせた言葉であり、短期間で繰り返し行うアンケート調査を通じて、リアルタイムで状況を把握する手法を指します。これにより、メンバーの感情や意見を柔軟に反映させることができます。
チームの多様性と“ペース”
Wevoxは、3,530を超える企業や団体の組織づくりに貢献してきました。その中で、多様な性格のチームメンバーがいることを理解する必要があると感じています。チームの中には、自分のペースで進む人や大きな目標に向かって圧倒的なペースで動く人など、異なるスタイルの人が共存しています。このため、理想のチームのペースを作り出すことが求められるのです。
チームは常に変化し続けるため、進捗や状況が思わしくない時もあります。特に、特定のメンバーに負担がかかりすぎることや、一部の人にだけ大きな成果を求めることは、長期的にはチームにとってマイナスに働きます。したがって、全員にとって心地よいペースを作ることが、組織の目標達成に向けて重要です。
Wevoxのパルスサーベイ技術
従来の調査では、1回の状況把握に多大な負担がかかり、頻繁に状況を確認することが難しいという課題がありました。また、各メンバーに最適化された質問を行うことができず、結果として個別の状況に沿ったデータを集められませんでした。
しかし、Wevoxのパルスサーベイはこれらの課題に対処し、2017年に登場しました。この技術により、参加者毎にその時に必要な質問を柔軟に配布することができ、質問の負担を軽減すると共に、リアルタイムでの状況把握や分析を可能にしました。この結果、理想のチームペースを生むためのデータが得られるようになりました。
実際に、3,530を超える組織の大部分が、月1回のペースでこのサーベイを利用しています。これにより、組織内の状態を常に把握し、改善のための施策を実施することが可能になります。
今後の計画と特許の意義
アトラエは、Wevoxのパルスサーベイ技術を 多くの人々に提供することで、組織のペースづくりに貢献していく意向を示しています。特許取得により、今後この技術がどのように発展し、組織力をさらに向上させるのか、一層の注目が集まります。
会社情報
株式会社アトラエ(東京証券取引所プライム市場:6194)は、東京都港区に本社を置き、People Tech事業を展開しています。特に、エンゲージメントや組織カルチャーなどに焦点を当て、組織状態の可視化や分析が行えるプラットフォームを提供しています。今後の展開に期待が寄せられます。