檜原村の木のおもちゃ
2023-05-22 14:00:02

木のおもちゃを通じて東京檜原村の森林価値を伝える新プロジェクト

学生とともに挑戦する木のおもちゃづくり



東京の檜原村で新たなプロジェクトが始まっています。これは、林業会社の東京チェンソーズが桜美林大学の学生と協力して、木のおもちゃを製作し、森林の価値を子どもたちに伝える「子どもの好木心『発見・発掘』プロジェクト」です。この取り組みは、地域活性化及び、子どもたちの好奇心を育むことを目的としています。

プロジェクトの目指すもの



このプロジェクトには、主に三つの目標があります。
1. 木の素材への興味を喚起するおもちゃの開発
2. 子どもたちの好奇心を「好木心」として昇華
3. 周囲の大人と森のつながりを広げる

子どもたちが木のおもちゃで遊ぶことで、木の素材への“ワクワク”感が生まれ、より深い興味へと繋がります。また、このプロジェクトを通じて木に対する好きな気持ちが親や教師など周りの大人にも広がり、それが森林とのつながりを強めていくのです。

協定式とプロジェクトの背景



プロジェクトのスタートにあたり、2023年6月5日に桜美林大学で檜原村長、桜美林学園の理事長、東京チェンソーズの代表取締役の三者による協定式を実施します。このような協定が結ばれることで、より多くの人々が林業の発展、特に子どもたちへの教育の重要性に意識を向けることが期待されています。

この取り組みの背景には、近年のウッドショックによる国産材の需要が高まる一方、林業が直面する「儲からない」「危険」「担い手不足」といった深刻な問題があります。東京チェンソーズは、創業当初から“補助金に頼らない”林業を目指しており、無駄にされる素材を活用した新たな試みにも取り組んできました。

「檜原村トイビレッジ構想」とは



檜原村は東京都において唯一の村で、広大な森林が広がっています。もともと炭焼きや林業が盛んで、自然環境が豊かですが、近年は高齢化と人口減少が進んでいます。このような状況を打破するため、「檜原村トイビレッジ構想」が掲げられ、おもちゃに関連する産業と観光を両立させるべく数多くの取り組みが進められています。

地域産業の活性化を目指して



今回のプロジェクトはこの構想の一環として、桜美林大学の学生が木の素材の個性を生かしたおもちゃをデザインし、製品を通じて地域の森林への興味を引き出します。これにより、子どもたちやその親にとって普段触れることのない森との新たな関わりが生まれ、地域コミュニティの活性化へと繋がることを目指しています。


会社情報

会社名
株式会社東京チェンソーズ
住所
東京都西多摩郡檜原村654番地
電話番号
042-588-5613

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