ローランドは、音楽創造の未来を見据えて設立された研究開発グループ「Roland Future Design Lab」が、初のテクノロジー・プレビューとなる『Tone Explorer』を発表しました。
『Tone Explorer』は、MIDIで作成されたフレーズの音楽的な表現をニューラルネットワークで分析し、そのフレーズに適した音色を提案する革新的な機能です。定番の音色から、利用者が思いつかない意外性のある音色まで、幅広い選択肢を提供することで、音楽制作の新たな可能性を切り開きます。
現時点では機能は限定的ですが、このテクノロジー・プレビューを通じて、ローランドは最新の音楽テクノロジーに敏感なクリエイターからのフィードバックを収集し、今後の技術開発に活かしていく予定です。
『Tone Explorer』は、ソフトウェア・シンセ音源「GALAXIAS」の追加機能として、クラウド・サービス「Roland Cloud」を通じて提供されます。すでにRoland Cloud Ultimateのメンバーの方は、すぐにプレビューにアクセスできます。新規の方は、登録アンケートに回答することで、3か月間のトライアルに申し込むことができます。トライアル期間中は、Roland Cloud Ultimateのすべての特典が利用可能です。
ローランドのCloud Business事業本部 Roland Future Design Lab 部長兼 Consumer Research & Insights 部長であるポール・マッケイブ氏は、「AIアプリケーションを検討・開発するためには、ミュージシャンからの意見を聞くことが重要です。私たちは、『Tone Explorer』の開発を通じて、革新的な音楽クリエイターからの貴重な意見を求めています。今後数週間にわたって得られるフィードバックを、直接開発に反映させる予定です。」とコメントしています。
『Tone Explorer』は、音楽制作の未来を大きく変える可能性を秘めた技術です。今後のローランドの技術開発から目が離せません。