日本のセキュリティ業界に新たな風が吹く
2024年12月、日本のセキュリティ業界に新しい団体「トラストセキュリティ・コンソーシアム」(以下、TSC)が設立されました。この団体は、地域経済の活性化とデジタル赤字を減少させるために結集した企業の連携のもと、より安全で安心なセキュリティ環境の提供を目指しています。
TSCの設立背景
TSCが設立された背景には、日本が現在直面しているデジタル赤字の問題があります。日本のデジタル基盤は多くの分野で海外サービスに依存しており、その結果、国内の競争力やイノベーションの能力が損なわれています。そのため、TSCは地域から全国、さらには世界へとその価値を発信することを目指し、企業や団体が連携し、専門家を招いて課題解決に取り組んでいきます。
「地方を強く、日本を強く」という理念
TSCは「地方を強く、日本を強く」をコンセプトに、新たなセキュリティ関連産業の成長を後押しします。具体的には、日本特有の製品が世界に通用するような土壌を育成し、国際的なセキュリティ分野におけるデジタルエコシステムを構築していく計画です。この理念のもと、具体的なプロジェクトを推進することにより、日本の技術力を認知させ、信頼を獲得していきます。
地方自治情報化推進フェア2025への出展
TSCは、2025年10月8日から9日にかけて、幕張メッセで開催される「地方自治情報化推進フェア2025」に出展することが決定しました。このイベントは、地方公共団体の情報化推進を目的とした日本最大級の展示会であり、TSCが持つ高い技術力を参加者にアピールする重要な機会です。
イベント概要
- - 日時: 2025年10月8日(水)9:30~17:30、9日(木)9:30~17:00
- - 会場: 幕張メッセ 展示ホール9~11(ブース番号:081)
- - 入場料: 無料(事前登録制)
- - 目的: デジタル・ガバメントの実現とマイナンバーカードの利活用推進
活動内容と初年度の計画
TSCは設立初年度において新たなサービスの創出、課題共有ワークショップの実施、共同研究プロジェクトの立ち上げ、業界全体でのデータ活用基盤の整備を計画しています。また、同じ目的を持った企業や組織が技術情報やノウハウを共有し、新しいソリューションの開発に取り組む予定です。これにより、セキュリティ分野における純国産製品の普及や海外展開も視野に入れています。
入会案内と会員募集中
TSCは正式会員を募集しており、参加資格を満たす企業に対し、入会を促進しています。また、協賛会員としての参加も可能であり、コンソーシアム内での技術サービスを活用するためのオブザーバー参加も受け付けています。利用世帯の規模や状況に応じて、柔軟な対応をしています。
これからの日本のデジタルセキュリティの未来を切り開くTSCに注目が集まります。彼らが示す新たな可能性と成長に期待が高まる中、2025年の地方自治情報化推進フェアにおける出展によって、その技術や価値がどのように広がるのかが楽しみです。