加賀鳶の新たな魅力、季節限定酒『あらばしり』の登場
石川県金沢市に本社を構える福光屋が誇る地酒「加賀鳶」。この度、寒造りの第一作である季節限定酒『あらばしり』がリニューアルされ、2025年2月4日(火)に新たな味わいとして登場します。720mLとともに、6年ぶりに復活した1,800mLのボトルも販売されるので、ファンには嬉しいニュースです。
『あらばしり』って何?
あらばしりとは、醪が搾られる際、重力により最初にほとばしる部分のことを指します。この部分には、若干のもろみが含まれ、通常は白濁しています。加賀鳶のあらばしりは、鮮烈で若々しいキレ味とフレッシュな香りが特長的です。特に、澱や炭酸ガスを含まない生酒として仕上げられたため、クリアな味わいが楽しめます。
銘酒の背後にある故事
加賀鳶の酒造りは、「寒造り」と呼ばれる厳冬の時期に行われます。大寒の頃から節分までのこの時期、純米吟醸や純米大吟醸など、細心の技が求められる日本酒が日夜仕込まれていきます。蔵内には緊迫した空気が漂う中で、この一瞬のために最良の酒が生まれていくのです。
こだわりの原料
今回のあらばしりには、酒蔵地下150メートルから湧き出る「百年水」と、契約栽培された良質の酒米を使用しています。原料米は金紋錦80%(長野県)、山田錦20%(兵庫県)を使用し、精米歩合は60%です。この厳選された素材によって、やわらかく華やかな香りと米の旨味が引き立つ、キレのよい味わいが実現しました。
デザインの美しさ
新たな『あらばしり』は、2024年8月にリニューアルされた定番酒「加賀鳶 純米吟醸」のデザインを基にしており、特徴的な肩ラベルには艶やかな金色の「雲に雷」の図柄が描かれています。この図柄は、加賀藩江戸屋敷お抱えの大名火消し「加賀鳶」を象徴するものとして、1992年のブランド誕生以来受け継がれています。
おすすめの飲み方と料理
加賀鳶のあらばしりは、ロックや冷やして楽しむことができます。特に淡白な白身魚の刺身や生牡蠣、または天ぷらなど、日本料理との相性が抜群です。多様な食材と組み合わせることで、より一層その魅力を堪能できるでしょう。
発売情報
- - 商品名: 加賀鳶 純米吟醸 あらばしり
- - 容量と価格: 720mL 1,650円、1,800mL 3,080円(数量限定、税込)
- - 発売日: 2025年2月4日(火)
- - 取扱店: 一部酒類販売店、飲食店、自社直営店、通販
加賀鳶の歴史
「加賀鳶」は、江戸時代の大名火消しとして名を馳せた加賀藩の伝統を受け継いでいます。河竹黙阿弥の歌舞伎作品『盲長屋梅加賀鳶』にも描かれたこの団体は、その勇壮さと粋な姿で一世を風靡しました。現在は、定番酒から季節限定酒まで、個性豊かな味わいが展開されており、多くの日本酒ファンに愛されています。
新たな『あらばしり』がどのような表情を見せるのか、一層の期待が高まります。日本酒通の方はもちろん、これから日本酒を試してみようという方にも、この特別な一杯をぜひ味わっていただきたいです。