和歌山のイノシシを食材に!
和歌山の自然豊かな地で、イノシシと向き合うフランス料理人が新たな挑戦をしています。その舞台は、いまや地域の厄介者とされるイノシシ。しかし、そんなイノシシを有効活用することで、地域活性化を図る取り組みが始まっています。今回は、その中心的な存在である「わかやまジビエパイ」の魅力を深掘りしていきます。
わかやまジビエとは
ジビエ肉は、これまでヨーロッパでは高級食材として扱われてきました。特に和歌山県で捕獲されるジビエは、肉質格付け制度をクリアした一級品です。温暖な気候のおかげで適度な脂肪を保持し、また豊かな自然の中で育つため、身もしっかり引き締まっています。このような環境で育ったわかやまジビエは、鮮度が高く、臭みもありません。
商品の特徴
「わかやまジビエパイ」は、その名の通り、ジビエ肉をたっぷりと詰め込み、食べ応えも抜群です。フランス料理のテクニックを活用しながら、地元産の濃厚トマトや原木しいたけを使って、赤ワインやデミグラスソースで調理。さらに、クスクスやクミンを用いることで、軽やかなカレー風味を加え、誰でも楽しめる味わいに仕上げています。食材の良さを最大限に引き出したこのパイは、一口食べればその魅力がすぐに伝わることでしょう。
商品開発の背景
和歌山県では近年、イノシシによる農作物への被害が社会問題となっています。毎年2万頭以上が捕獲されますが、捕獲されたイノシシのわずか10%しか市場に流通していません。この食材ロスは、環境問題とも絡み合う重要なテーマです。そこで、地産地消のフレンチをモットーに活動するシェフ前川和宏が、自らこの問題に立ち向かう決意をしました。地域産の素材を有効に活用し、地元の魅力を発信できる方法として「ジビエパイ」を思いついたのです。
シェフ前川和宏の経歴
シェフ前川は、フランスのミシュラン三つ星店で腕を磨き、その後日本の名門ホテルである「リーガロイヤルホテル」で最年少料理長を歴任しました。現在はアカデミックな背景を持つフレンチレストラン「ナチュラルガーデン」を経営し、「ディシプル」という称号も手に入れた実力派シェフです。
クラウドファンディング概要
この「わかやまジビエパイ」を広めるため、シェフがクラウドファンディングを立ち上げました。プロジェクトには、ジビエパイのセットや、オリジナルスタッフTシャツ、さらには料理教室まで多様なリターンが用意されています。是非、詳細をご覧いただき、地域の食文化を支えるこのプロジェクトにご参加ください。
クラウドファンディングプロジェクトページ
イノシシを有効に活用する新たな動きが、和歌山の食文化に新風を吹き込んでいます。地域活性化に貢献しつつ、私たちの食卓を豊かにする「わかやまジビエパイ」に、ぜひ注目してください。