アサヒ飲料が支援する中高生のための研究助成プログラム

中高生の未来を支える研究助成プログラム



アサヒ飲料株式会社は、社会貢献の一環として、中高生を対象とした研究助成プログラム「サイエンスキャッスル研究費」を実施しています。このプログラムは、株式会社リバネスが運営しており、2019年から続いている取り組みです。本年も「サイエンスキャッスル研究費2024アサヒ飲料賞」として中高生の研究テーマを募集し、支援を行います。

この助成の目的は、研究に興味を持つものの資金やノウハウが不足している若者たちに、第一歩を踏み出すための機会を提供することです。名付けて「研究者の卵」とも呼べる彼らが、今後の科学技術の発展に寄与することが期待されています。

応募テーマと選定



「サイエンスキャッスル研究費2024アサヒ飲料賞」では、健康、環境、地域共創などの社会的課題解決を目指した研究テーマを全国の中高生から募集しました。その結果、61件の応募があり、厳正な審査の結果、5件の研究が採択されました。

具体的には、以下のテーマが選ばれました:

1. 脂質から日本人を救う
- 学校名: 松商学園高等学校
- 代表者: 宮尾 彩七
- 概要: 郷土味噌を用いることで、脂質摂取に関する研究を行います。

2. 新たな緑茶成分の抽出法と廃棄物再利用
- 学校名: さいたま市立大宮国際中等教育学校
- 代表者: 園山 希咲
- 概要: 環境問題を考慮しながら、緑茶の可能性を探求します。

3. ガラクトース分解乳酸菌の探索
- 学校名: 順天高等学校
- 代表者: 柿沼 春帆
- 概要: 健康に寄与する乳酸菌の研究を進めることで、食品科学に貢献します。

4. ホップの持続可能性研究
- 学校名: 神奈川大学附属高等学校
- 代表者: 島津 響
- 概要: 地元の重要な資源であるホップのサステナビリティを調査します。

5. 寒天プラスチックの制作法
- 学校名: 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
- 代表者: 水谷 悠生
- 概要: 環境負荷の少ないプラスチック材料の開発を目指しています。

研究支援と発表機会



採択された研究には、アサヒ飲料からの資金助成が行われるほか、同社の研究員がリバネスのスタッフと共にアドバイザーとして各研究チームのサポートを約半年間実施します。この連携により、学生たちがより専門的な知識を得られ、実践的な経験を積むことができます。

また、12月中旬に予定されている研究成果発表会では、各チームがその成果を発表する機会も用意されています。これは、研究活動を広め、さらに多くの学生が研究に興味を持ち、将来的な科学者や研究者になるきっかけとなるでしょう。

未来の科学者を育てる



「サイエンスキャッスル研究費2024アサヒ飲料賞」は、単なる助成プログラムに留まらず、次世代の研究者を育成するための貴重なプラットフォームとなっています。学問の道を歩み出そうとする若者たちに、厳しい世界でも負けないような土壌を提供していくことが、この取り組みの核心です。アサヒ飲料は、今後も継続的にこのような活動を支援し、科学技術の未来を担う人材を育てていく意向を示しています。

会社情報

会社名
アサヒ飲料株式会社
住所
東京都墨田区吾妻橋1-23-1アサヒグループ本社ビル
電話番号
03-5608-5331

トピックス(科学)

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