新連載『新しい典礼』がスタート
著名な批評家・西村紗知による新しい連載『新しい典礼』が、仏教メディア「ちえうみPLUS」にて始まりました。本連載は、現代の文化や素材がどのように変化していくのかを探る内容となっており、様々なテーマを深く掘り下げて考察していく予定です。
『新しい典礼』とは?
西村氏は、この新連載を通じて「互いを素材と見做しあい、素材として包摂し合い、さながら食餌に成り合うかのように生きる仕方」を提唱しています。これは、私たちが他者や存在とどのように関わり、共生していくのかを考えさせられる視点です。第1回目の記事では「いつだって本番の作業をせねばならない」というテーマで、日常的な営みや創造的なプロセスにおける重要性が語られています。
多様なテーマを探訪
連載では、TikTokやVTuberなど、今を時めくバイラルコンテンツから、音楽やアートまで様々なテーマに触れます。また、フリー音源制作プロジェクト「雑音のない世界」や、現代のアートシーンでも注目されるヨハネス・クライドラーといった事例を取り上げ、文化の多様性やその影響についても考察していく予定です。
この連載は、西村氏が「椎名林檎における母性の問題」で受賞したすばるクリティーク賞の受賞歴を持つことからも、深い洞察力と豊かな表現が期待されます。文化や音楽に対する独自の視点から、読者に新たな発見をもたらすことでしょう。
西村紗知について
西村紗知(にしむら・さち)氏は、1990年に鳥取県で生まれた批評家です。音楽や文化産業を中心に活動しており、東京学芸大学教育学部の芸術スポーツ文化課程音楽専攻を卒業後、東京藝術大学大学院で美学を学びました。彼女の著書『女は見えない』(筑摩書房、2023年)や多くの論考が評価されていることからも、その才覚が伺えます。音楽や文化の批評に傾倒し続ける彼女の視点は、新しい時代の文化へのアプローチを視野に入れた内容となっています。
ちえうみPLUSとは?
「ちえうみPLUS」は、仏教や宗教についての知識を広める新たなメディアです。このプラットフォームでは、連載やインタビュー、コラムなど多角的なコンテンツを通じて、多様な声を届けています。さらに、イベントや動画配信を通じて仏教の智慧を世に広めることに力を入れています。
「ちえうみ」という名称は、仏教語の「智慧海」に由来し、深く広がる智慧の世界をめざしています。このメディアを通じて、読者は様々な情報や意見に触れ、さらなる理解と学びを深めることができるでしょう。
おわりに
新連載『新しい典礼』は、特に現代の文化や思想に興味がある全ての人にとって、刺激的な内容となることは間違いありません。西村紗知氏の鋭い観察力と独自の視点に触れることで、私たち自身の文化に対する理解を深める良い機会となるでしょう。今後の連載にぜひご注目ください。