2025年度第9回「バイオインダストリー大賞」受賞者が決定
このたび、一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)より2025年度の第9回「バイオインダストリー大賞」と「バイオインダストリー奨励賞」の受賞者が発表されました。今回の表彰は、「最先端の研究が世界を創る~バイオテクノロジーの新時代~」という理念のもと、バイオ分野での新たな発展を目指して行われます。
バイオインダストリー大賞受賞者
2025年度の「バイオインダストリー大賞」は、アルツハイマー病治療薬の新たな抗アミロイドβ抗体、レカネマブの開発業績に関する研究を評価し、エーザイ株式会社及びバイオアークティック社の共同研究グループに授与されることとなりました。リーダーの木村禎治氏を筆頭に、エーザイの加藤弘之氏、小山彰比古氏、小川智雄氏、そしてスウェーデンのウプサラ大学に所属するLars Lannfelt氏が受賞者に名を連ねています。
この受賞は、バイオテクノロジーにおける新たな治療法の開発がもたらす可能性と、その重要性を周知するための大きな一歩です。
バイオインダストリー大賞 特別賞
さらに、バイオインダストリーの新分野開拓に寄与したとして、「バイオインダストリー大賞 特別賞」には、帝人株式会社、福井経編興業株式会社、大阪医科薬科大学の三者からなる共同開発グループが選出されました。彼らは、心血管の修復を実現するための「In situ 組織再生パッチ」の開発と実用化を通じて、医療分野における革新を促進しています。
バイオインダストリー奨励賞受賞者
「バイオインダストリー奨励賞」は、将来のバイオサイエンス、バイオテクノロジーに関連する研究に携わる若手研究者を表彰するもので、今年は12名の受賞者が決定しました。受賞者には、国立感染症研究所の石井洋氏、インペリアルカレッジロンドンの石原純氏、京都大学の佐久間哲史氏、杉山暁史氏など、多様な分野で活躍する研究者が含まれています。これらの若い才能が、今後のバイオ分野の発展を牽引していくことが期待されます。
表彰式と記念講演会
これらの受賞を祝う表彰式は、2025年10月8日(水)に、パシフィコ横浜で開催される国際的なバイオイベント「BioJapan 2025」の会場にて行われる予定です。受賞者は、各自の研究成果に基づく講演を行い、聴衆に向けてその意義や可能性について語ることになります。
まとめ
バイオインダストリー協会による受賞は、バイオテクノロジーの重要性を広く伝えるだけでなく、未来の医療や研究開発に対する期待感を高めるための重要な役割を果たしています。これからの研究と技術の進展が、どのように私たちの生活に影響を与えるのか、ますます楽しみになってきました。