ボルボが記録達成
2016-01-13 12:07:47

ボルボ・カーズが記録的販売台数を達成し新たな成長戦略へ

ボルボ・カーズは2015年、世界での累計販売台数が503,127台に達し、創業以来初めて50万台を超える記録を達成しました。これは、89年間の歴史の中でも特筆すべき成果であり、同社の経営や財務の見直し、さらには製品戦略が功を奏したことを象徴しています。特に、新型XC90の登場が世界的な売上増に貢献し、市場のニーズにうまく応えられたことが明らかです。

販売は地域ごとに見ると、ボルボは特に好調な結果を収めました。欧州市場では前年比10.6%増の269,249台を記録し、この地域の販売全体の53.5%を占めました。米国市場ではボルボの復活が顕著に見られ、2015年における全体の販売比率は24.3%に達しました。一方、中国市場では競争が厳しい中でも、年末にかけて売上が11.4%増と好調に推移しました。この勢いは2016年以降も続くと予想されています。

また、ボルボは新たなモデルとしてプレミアム・セダンS90を、デトロイトで開かれた北米国際オートショーで発表しました。この新型車は今春に米国での発売を予定しており、ボルボ全体のモデルラインナップの改良が進行中です。「2015年の販売が記録的であったことを嬉しく思います」と、CEオフィサーのホーカン・サムエルソン氏は語りました。彼は今後、ブランドの再構築を進め、マイナーブランドからプレミアムカーを生産する世界的な自動車メーカーへと進化することを目指しています。

この「ビジネス変革の第二期」は、大きな挑戦を伴うもので、ボルボは競合するプレミアムブランドと対抗するためにさらなる進化を目指します。具体的には、米国での新工場の建設を含む新たな投資を行い、短期的には中国市場での成長を維持し、ヨーロッパでは市場占有率を2倍に増加させる狙いです。これに伴い、年産80万台を目指す目標が掲げられています。

ボルボはまた、新たなエンジン技術を採用し、安全性や自動運転技術でもリーダーとしての地位を維持していく予定です。特に、大型の90シリーズと60シリーズは、SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)を基盤に開発が進められ、同時にCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)を導入し、コンパクトカーにも高いクオリティとテクノロジーを提供する計画です。

さらに、ボルボはハイブリッドモデルの開発にも力を入れ、3気筒および4気筒エンジンのハイブリッドモデルを前進させます。加えて、ボルボとしては初となる電気自動車も開発中であり、販売構成においても電動化モデルが10%を占める見込みです。

このような変革は、ボルボが2010年にジーリー・ホールディング・グループに買収されて以来、着実に拡張を続けてきた成果の一環です。今年発表されたサウスカロライナにおける新工場の計画は、アジア、ヨーロッパ、米国の3大拠点でボルボ車の生産を担う体制をさらに強化します。日本国内では2015年に新車登録台数が13,493台に達し、前年に対して1.7%の増加を見せました。

このように、ボルボ・カーズは新たな成長戦略を立て、未来へ向けた道筋をしっかりと描きながら、さらなる成功を目指しています。

会社情報

会社名
ボルボ・カー・ジャパン株式会社
住所
東京都港区芝公園2-6-3芝公園フロントタワー
電話番号

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