体表面温度測定の新たなスタンダード
近年、体表面温度測定が重要視される中、インフィニテグラ株式会社が新たにリリースした「OWLIFT Type-H」が注目を集めています。この小型サーマルカメラは、2つの高精度遠赤外線センサを搭載し、従来の測定誤差を克服して実現した±0.6℃未満という高精度な体温測定を可能にします。
従来技術との違い
従来のサーマルカメラは、単一のセンサで温度を測定していました。このため、測定条件が変わると誤差が生じやすく、クオリティを担保するのが難しい日が多々ありました。しかし、OWLIFT Type-Hは2つの遠赤外線センサを連携させることで、温度測定精度を大幅に向上させることに成功。
2つの新技術
1.
温度ブレの軽減:高精度で連携した2つのセンサにより、環境変化による温度ブレを大幅に軽減。
2.
リアルタイム補正:各センサの前面に搭載された温度計が、測定中に誤差をリアルタイムで補正できる仕組みになっています。
このような技術革新により、実際の測定データも安定しており、例えば室温が25.6℃の環境下で34℃の黒体炉の温度を映すと、測定された温度は0.6℃の範囲に誤差が収まるのを確認できます。
設置の手軽さとプライバシー配慮
OWLIFT Type-Hは、温度補正用の参照機器を設置する必要がありません。カメラを置くだけで簡単に使用が開始できます。また、可視画像カメラが搭載されていないため、プライバシーの配慮が求められる公共の場でも安心して設置することが可能です。
アメリカ/日本国産の技術
主要部品はアメリカ製、ソフトウェアは日本製という高い品質を誇り、すべて国内で組み立てられています。ユーザーにとっても安心な製品と言えるでしょう。
情報開示とAPI公開
消費者の中には「正確に測れているのか不安」という方も多いため、インフィニテグラは測定データを積極的に開示する方針です。さらに、OWLIFT Type-HはAPIを公開しており、カメラの制御と温度データ、熱画像の取得が容易に行えるため、開発者にとっても使い勝手の良い製品です。
利用シーンと可能性
OWLIFT Type-Hはサイネージや入退出管理システムといった多様な用途に適しています。単なる温度測定だけでなく、温度数値とリアルタイムな熱画像を表示することで、人々の注目を集めることができます。「見る」だけでなく「信頼してもらえる」体温測定システムを構築できるため、特に注目されています。
インフィニテグラ株式会社の背景
インフィニテグラは、サーマルカメラの高額なイメージを覆し、廉価でカスタマイズ可能なIoT向けのカメラを市場に提供してきました。最新技術の導入により、高精度な体温測定が可能なOWLIFT Type-Hを開発し、ますます多様化するニーズに応え続けています。これからの社会インフラや産業界で同社の技術がどのように活かされていくのか、ますます目が離せません。
会社情報
インフィニテグラ株式会社は、横浜市に本社を置き、サーマルカメラやウェアラブルカメラの研究開発を行っています。企業の特性を生かした製品を通じて、社会に貢献していく姿勢が評価されています。
インフィニテグラが提供するOWLIFT Type-Hが、体温測定の新たなスタンダードとなることでしょう。