共通ポイント調査の結果
2024-09-10 19:09:01

2024年共通ポイントサービス満足度調査が明らかにする新たな競争環境

2024年共通ポイントサービス満足度調査が明らかにする新たな競争環境



10月22日、株式会社J.D. パワーが発表した2024年共通ポイントサービス満足度調査℠の結果が注目を集めています。この調査は、顧客満足度に関する国際的な専門機関である同社によって実施され、共通ポイントサービスの利用状況や顧客体験、満足度を明らかにすることを目的としています。

近年、携帯業界をはじめとするポイント経済圏競争やキャッシュレス決済の普及が進み、「ポイ活」が消費者にとって身近なものとなっています。特に金融系や鉄道系の新しい共通ポイントサービスの登場により、ポイント経済圏はますます多様化し、共通ポイントサービスの選択肢も増えています。

調査の背景と目的


J.D. パワーでは2021年から年一回の頻度で、共通ポイントサービスの満足度調査を行っています。今年の調査では、これまでの「通信系」と「流通系」に加えて、初めて「金融系」と「鉄道系」のサービスも評価の対象に含まれています。複数のセクターにわたるポイントサービスの現状を把握し、今後の市場の動向を探る狙いがあります。

2023年の調査結果から見える傾向


前回の調査(2023年10月発表)では、メインで利用中の共通ポイントサービスの利用期間が長期化していることがわかりました。なんと、61%のユーザーが「3年以上」利用していると答え、初めて利用したサービスを長く続ける傾向が見られます。一方で、10代から20代の若者は「1年以内」のユーザーが22%と高く、若年層をターゲットにした戦略の重要性が伺えます。

ポイントサービスを選ぶ理由として「そのポイントが貯まるお店をよく利用するから」や「貯め方が豊富だから」といった理由が多く挙げられており、年代を問わず「ポイントの貯まりやすさ」は重要な要素となっています。また、若年層では「家族や友人が使用していたから」という理由も多く、友人ネットワークの影響が強いことが特徴です。

異業種からの新規参入


最近では金融業界や鉄道業界からの新たな参入が進んでいることが際立っています。大手金融グループが提供する総合金融サービスは、決済時に高いポイント還元を受けられ、全ての手続きがスマートフォンのアプリで完結できる設計となっています。また、鉄道会社もモバイルIC利用でのポイント還元を強化しており、日常的に利用されるサービスと結びつけることで新規ユーザーの獲得を狙っています。

まとめ


共通ポイント経済圏は多様化しており、新規ユーザーの獲得がポイントサービスにとって一段と重要となっています。特に、若年層向けのサービス展開がカギとなりそうです。各業界は競争が激化する中で、どのようにしてユーザーを囲い込み、選ばれる存在になれるかが今後の焦点です。J.D. パワーの2024年調査結果に期待が高まります。

J.D. パワーについては、米国本社を持つマーケティングリサーチ会社であり、消費者行動に関する深い洞察を提供しています。詳細はこちらをご確認ください。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイ・ディー・パワー ジャパン
住所
東京都港区虎ノ門5-1-5メトロシティ神谷町8F
電話番号
03-4570-8445

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