フィリピンでの省エネサービス提供開始! アスエネとTestechの業務提携
アスエネ株式会社(東京・港区)は、現地法人のAsuene APAC Pte Ltdを通じて、フィリピンの省エネ技術を手掛けるTestech, Incと業務提携を結びました。この提携は、フィリピンの企業向けにCO2排出量を見える化し、削減を目的としたクラウドサービス「ASUENE」と脱炭素ソリューションを提供することを目的としています。
両社による協業は、特にフィリピンにおける企業のサステナブル経営を加速させるものとなります。アジア太平洋地域では、環境への意識が急速に高まっており、企業が持続可能性に配慮することが求められています。例えば、フィリピンでは2019年に証券取引委員会が上場企業に対してサステナビリティに関する報告を義務づけるガイドラインを発表し、企業の年次報告書に持続可能性関連の情報を掲載する必要が生じました。この背景を考えると、アスエネとTestechの提携は、非常に時宜を得たものであることがわかります。
さらに、フィリピンでは英語が広く通用しているため、欧米企業とのビジネス関係が盛んです。特に、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業が伸びており、欧米企業の取引先として重要な位置を占めています。これにより、グローバルな競争力を持つためにはサステナビリティへの対応が不可欠です。
業務提携により、アスエネはTestechが提供する省エネ技術とノウハウを活かすことで、「ASUENE」が企業や自治体のGHGプロトコルに基づくCO2排出量を見える化することが可能になります。これにより、企業が自社の排出量を正確に把握し、改善に向けた具体策を講じることができます。
Testech, Incはフィリピンを拠点に、省エネと環境対策に関わる幅広いサービスを提供している企業です。半導体製造の支援を含む様々な技術ソリューションを企業に供給し、持続可能な社会の実現を目指しています。このパートナーシップにより、両社はCO2排出量の算定、削減、報告までをワンストップで提供できるようになります。
Asueneとそのサービス
「ASUENE」は、Complex CO2排出量算出業務を簡単にするために設計されたクラウドサービスです。このサービスは、温室効果ガスの排出量を可視化し、削減策を導入するための様々な機能を備えています。例えば、AI-OCR技術を用いた請求書スキャンにより、業務効率を向上させる一方で、各種イニシアチブ(CDP、TCFD、SBTなど)の報告支援も行っています。
企業における脱炭素化は、もはや避けて通れない道となりました。アスエネとTestechの提携がもたらすシナジーを活かし、フィリピンを中心としたAPAC地域における企業の競争力をさらに高めていくことが期待されます。持続可能な経営の実現は、企業だけでなく地域社会全体にとっても重要な課題です。今回の業務提携は、その解決に向けた一歩として大きな意味を持ちます。
今後の展望として、両社が協力し、より多様なサービスを市場に提供できることが期待されます。