日本テトラパックが万代にてアルミ付き紙容器の回収を開始
日本テトラパック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ニルス・ホウゴー)が、株式会社万代(本社:大阪府東大阪市、代表取締役社長:阿部 秀行)とのコラボレーションにより、関西エリアで約160店舗のスーパーマーケット「万代」において、2024年1月4日からアルミ付き紙容器の回収を行うことを発表しました。リサイクルの拡大を図るこの取り組みは、脱炭素や循環型社会の実現に向けた重要なステップとして注目されています。
アルミ付き紙容器の現状と回収の重要性
アルミ付き紙容器は、主に豆乳や野菜ジュースの包装に使用されており、内容物を外部から保護するためにアルミとポリエチレンの層が加えられています。この容器はリサイクル可能ですが、現在はリサイクル率が低く、その多くが廃棄物として処理されています。リサイクルの課題の一因として、回収拠点が地域によって限られていることがあります。このため、店舗や自治体での回収体制が十分でなかったことが問題視されています。
日本テトラパックは、関西エリアでのリサイクル拠点と回収の強化に取り組んでおり、これまでに280のスーパーマーケットにおいて回収が進められてきました。今回、万代での回収開始により、関西エリアでの回収店舗は430を超える見込みとなります。
王子ホールディングスとの連携
回収されたアルミ付き紙容器は、王子ホールディングス株式会社との協働により、段ボールに再生されるリサイクルシステムが構築されています。この新たに生産された段ボールは、今後、食品や飲料業界でも活用されることが期待されています。復元した段ボールの利用は、業界全体の持続可能性を高める一助となるでしょう。
万代と日本テトラパックの意気込み
万代の代表者は、過去にもペットボトルや牛乳パックの回収を行っており、本取り組みによってさらに広範囲なリサイクル活動ができることに期待を寄せています。リサイクルは単独では困難なため、日本テトラパックとの連携を通じて地域と協力し、一体となった取り組みを進められることに喜びを表明しました。
また、日本テトラパックのサステナビリティディレクターは、今回の取り組みにより消費者がアクセスしやすいリサイクル体制が整うことを嬉しく思っており、今後は消費者への啓発活動を通じて回収量の増加を目指すと述べています。
最後に
本取り組みを通じて、関西エリアのアルミ付き紙容器のリサイクルが一段と進むことが期待されています。日本テトラパックと万代の協力により、持続可能で環境に優しい社会の実現に向けた道が開かれつつあり、多くの消費者がこの流れに参加することで、さらなる資源循環が促進されることでしょう。今後もこうした活動が広がり、地域全体が持続可能な社会の一翼を担っていくことを意図しています。