ハノイ工科大学との日本語教育の取り組み
近年、パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社は、ハノイ工科大学との共同で日本語教育クラスを開講する取り組みを進めている。2025年10月に始まったこの教育クラスは第4期目を迎え、史上最多となる32名の学生が参加することとなった。
当社は、2022年にハノイ工科大学と提携し、ベトナムの技術者育成と日本企業への就職機会拡大を目的として、日本語教育や就職支援に注力してきた。第1期生は2023年3月に日本に入国し、現在も各地で活躍を続けている。
教育の背景と目的
日本社会は少子高齢化による人材不足に悩まされており、これに対するソリューションの一環として、当社はベトナム人材を積極的に育成し、日本での就業支援を強化している。特に、2026年にはハノイ工科大学が創立70周年を迎えるため、このタイミングでさらなる連携を強化し、日本を目指す学生に向けたサポートを充実させる方針だ。
学生へのサポート体制
当社が運営する無料の日本語教育クラスは、ハノイ工科大学の学生に直接提供され、学生同士の情報交換や、日本企業の人材ニーズに応じた教育プログラムの調整が行われている。また、日本での就職を希望する学生に対しては、対面での説明会や座談会を通じて、直接交流の機会を設けている。
例えば、パーソルエクセルHRパートナーズが主催するイベントでは、日本の文化をテーマにした綿あめやかき氷などを体験できるブースも展開され、参加学生は日本文化に触れる貴重な機会を得ることができた。こうしたイベントを通じて、日本で活躍している卒業生たちとも交流ができ、実際の職場環境のイメージを具体的に持つことができることから、非常に高い評価を得ている。
採用内定者向けプログラム
さらに、内定を受けた学生向けには、実践的な日本語指導が行われる。「日本語研修センター」では、N3からN2レベル以上の日本語スキルを目指すカリキュラムが提供されており、必要な日本語コミュニケーション能力を育むための支援が実施されている。また、ICTを利用した自学自習プログラムも取り入れ、6か月間にわたり様々なサポートが行われている。
社会的意義と将来の展望
このプログラムによって育成されたベトナムの学生たちは、日本企業で即戦力として活躍しており、日本社会における人材不足の解消にも繋がっている。また、こうした国際的な人材交流は、今後の日本社会における持続的な成長に欠かせない要素であると考えられている。
私たちパーソルエクセルHRパートナーズは、引き続きこの取り組みを拡大し、ベトナム人学生への日本語教育やキャリア支援を充実させることで、日本の社会課題に対する解決策を提供していく所存です。
企業情報
パーソルエクセルHRパートナーズは1989年に設立され、以来多様化する人材ニーズに応じた幅広い支援を行ってきた。近年は、日本の人手不足に対する取り組みとして、ベトナム人技術者の採用・派遣事業を新たにスタート。創立以来の理念、「はたらいて、笑おう。」の実現に向け、業界を超えた多様な人材ソリューションを提供し続けている。