新機能「メール連携オプション」でセキュリティ強化
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は、同社のファイル転送・共有サービス「クリプト便」に新たに「メール連携オプション」を追加しました。この機能により、ユーザーは普段使用しているメールアプリからファイルを簡単に添付して送信することができ、自動的に安全なクリプト便経由でファイルが送信される仕組みが実現されました。これは、特に昨今増加するランサムウェアの攻撃からユーザーを守るために設計されています。
PPAP方式の問題点と新機能の意義
多くの企業が依然としてパスワード付きZIPファイルをメールで送信し、別のメールでパスワードを共有するPPAP方式を利用していますが、この方法は操作が煩雑であり、セキュリティ上のリスクが高いとされています。実際、金融庁も2025年5月までにこの方式を見直すよう求めており、より安全なファイル送信方法の必要性が高まっています。
NRIセキュアは、これを受けて2011年から提供している「クリプト便」の新機能を発表しました。これにより、PPAPに代わる新しい安全なファイル送信が可能になります。
「メール連携オプション」の機能と特徴
新機能では、ユーザーがメールにファイルを添付するだけで、添付ファイルが自動的にクリプト便に分離されて安全に送信されます。受信者は、添付ファイルなしのメールを受け取り、通知されたURLを訪れることでクリプト便からファイルをダウンロードします。このプロセスにより、ユーザーは特別な操作を意識することなく、従来のメール送信の流れを維持しながらセキュリティを向上させることができます。
対応するメール環境と活用例
「メール連携オプション」は、Microsoft Exchange OnlineやGoogle Workspaceなど、一般的なメール環境との連携が可能です。また、従来のブラウザ上で利用する機能と組み合わせることで、大容量ファイルの送信や機密データの授受も容易になります。さらに、取引先システムとAPI連携を行い、ファイルの自動送受信を実現するなど、多様なニーズに応じたファイルの授受を一挙に解決します。
これからの情報セキュリティ対策
NRIセキュアは、企業や組織の情報セキュリティを支援する製品やサービスを今後も提供し、安全・安心な情報システム環境の実現に貢献していく姿勢を明確にしています。新しい「メール連携オプション」を通じて、より強固なセキュリティ体制を構築し、ビジネス環境の信頼性を高めることが期待されています。
詳しくは、
NRIセキュアの公式Webサイトをご覧ください。