STマイクロエレクトロニクス(ST)は、再生可能エネルギーに関する新たな一歩を踏み出しました。マレーシアに位置する同社の大規模なテスト・組立て工場において、ENGIEおよびConextone Energyとの協力により、21年間という長期の電力購入契約(PPA)を結んだのです。この契約に基づき、マレーシア クダー州のBukit Kayu Hitamに設立される新しい太陽光発電所から年間約50GWhの再生可能エネルギーが供給されることになります。
この契約は、STが目指す2027年までのカーボン・ニュートラル実現に向けた重要な一歩であり、再生可能エネルギー使用率を100%にするという目標達成にも寄与します。STのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼最高購買責任者(CPO)であるGeoff West氏は、「アジアにおけるSTの初めての長期電力購入契約として、この契約の意義は非常に大きい」とコメントしています。
ENGIEのインド・東南アジア担当マネージング・ディレクターのAmit Jain氏も、STとの協力を評価し、「持続可能なエネルギー・ソリューションへの転換に貢献できることを誇りに思います」と述べています。新しい太陽光発電プロジェクトは30MWの規模を持っており、ENIGIEはこの電力供給を通じてSTの再生可能エネルギー使用率向上を支援します。
STの大規模なテスト・組立て工場は、マレーシア ジョホール州のムーアに所在し、4700名を超える従業員が高信頼性を誇る車載用システムに向けた製品を手掛けています。STは、ペナンやクアラルンプールにも拠点を持ち、製品の開発だけでなくサポートを行っています。
STマイクロエレクトロニクスは、50,000名以上の従業員を擁し、グローバルな半導体メーカーとして、持続可能な社会の実現を目指したテクノロジーの開発に投資しています。このような施策は、クリーンエネルギーの導入だけでなく、企業としての責任を果たしながら、ビジネスの成長にも寄与することを意図しています。今後の動向として、2025年からはENGIEとのPPAを基に、大規模なテスト・組立て工場に対して再生可能エネルギーが供給される予定です。
STの取り組みとして、エネルギーおよび気候変動への対応をさらに詳しく知りたい場合は、公式ウェブサイトを参照してください。STは、未来のエネルギーシステムを見据えた戦略をしっかりと持っており、その取り組みは今後の業界の動向にも大きな影響を与えるでしょう。再生可能エネルギーの供給契約は、環境保護への責任だけでなく、次世代のビジネスモデルにもつながっていくことでしょう。